第三章
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つ言った。
「最後は痛くて辛い思いをしたけれど」
「ええ、それでもね」
彼女は私に笑みを浮かべて言ってきた。
「いい思い出になったわね」
「そうね、悲しい思いをしたけれど」
「甘い思い出でもあるわね」
「中原中也もこうした想いだったのかしら」
「そうかも知れないわね」
二人でこうしたことを話してコーヒーを飲んだ、そのコーヒーはお砂糖もクリープも入れていなかった。けれど不思議と苦いだけじゃなかった。この上ない甘さもそこにはあった。
悲しい浪漫西 完
2018・5・5
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