616部分:第三十五話 葬送行進曲その十五
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心を病んでいる彼、そしてだった。
「大公殿下が摂政となられるのです」
「私が実質的にこの国の元首となるのか」
「大公にそうした御気持ちがないのはわかっています」
「私には野心はない」
自分でそのことを言う大公だった。
「王家の者としての義務感はあるつもりだが」
「それでもですね」
「そうだ。私はそんなものは求めていない」
どうしてもだった。大公には王の座を狙うという野心は起こらなかった。そのことを自分でもよくわかっていた。わかり過ぎる程に。
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