613部分:第三十五話 葬送行進曲その十二
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とも言えるだ。それをだというのだ。
「何故その街にいて助けを求められようか」
「それ故にですか」
「そうだ。ミュンヘンにはどうしても助けを求めたくない」
王は苦い声で述べた。
「何があろうともだ」
「ではそれはされませんか」
「何があってもミュンヘンでは助けを求めない。いや」
王は言葉を換えた。その換えた言葉はというと。
「誰にも助けは求めない」
「王としてですか」
「卿は誰かに助けを求めるだろうか」
騎士に顔を向けてだ。そうして彼に問い返したのだ。
「そうするか。卿は」
「私の窮地にですか」
「そうだ。そうするのか」
「いえ」
騎士は首を横に振りだ。そのうえで王の問いに答えた。
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