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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第45話 再会の二人、イッセーとイリナ!
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「ああ、俺は幼い時に両親を亡くし施設に入れられることになった。でも親を失ったショックで施設を抜け出して逃げたんだ。ただ夢中で走り続けた俺は気が付くと見知らぬ森の中にいたんだ。そして俺はそこで異次元七色チョウに出会ったんだ」
「異次元七色チョウ……シュウとマイの事か?」
「あの時のがシュウとマイだったのかは分からねえ。とにかく俺はそのチョウに何気なく触れてしまいグルメ界に飛ばされたんだ。その後はさっき話したIGOの会長に拾われて美食屋になったって訳さ」
「なるほど、君は波乱万丈な生き方をしていたんだな。イリナもそう思わないか……イリナ?」


 ゼノヴィアさんはプルプルと震えているイリナさんに気が付いて声をかける、でもイリナさんはそれに反応することはなくイッセー君に声をかけた。


「……ねえイッセー君。昔駒王町に住んでいたって言ってたよね、それは何年前の話なの?」
「俺が5歳の時までは駒王町にいたから12年前くらいだな」
「!ッ……じゃ、じゃあさ、その時近所の近くに男の子みたいな恰好をした女の子はいなかった?」
「……」
「イリナ、どうしたんだ?」


 震えた声でイッセー君に質問するイリナさん、彼女も本当は感づいているのかもしれないね。でもそれを言葉にする事が難しい様だ。


「……イリナ、俺が学校の校庭でこう言ったのは覚えているか?大切な幼馴染を死なせたくなかったと……それが俺の正体の答えだ」
「……じゃあ君は私の知るイッセー君なの?」
「……そのペンダント、今も持っていてくれたんだな。嬉しいよ、イリナ」
「ッ!!」


 イッセー君がイリナさんの事をイリナと呼んだ、するとイリナさんは信じられない物を見たような眼差しをイッセー君に向ける。口を右手で押さえポロポロと涙も流れていた。


「イ…ッセー…君?」
「ああそうだ、もう隠すことは無い。俺はイリナが知るイッセー……神崎一誠だ」
「……ほ、本当にイッセー君……?」
「信じられないか?そりゃずっとほったらかしにしておいて今更俺が神崎一誠なんて言われても受け入れがたいよな。事情があったとはいえ直に本当の事を話さなくてすまなかった」
「ホントに本当のイッセー君……?」
「ああそうだ、幼い頃虐められていた俺を助けてくれたイリナのお嫁さんになるって約束したイッセーだ」
「あ…ああ……イッセー……イッセー君!!」


 イリナさんはバッと勢いよく立ち上がると胡坐をかいていたイッセー君に飛びついた。


「イッセー君!私の……私の大切なイッセー君!本当に君なんだね!!」
「ああ、そうだよ。お前の幼馴染のイッセーだ」
「夢じゃないよね、本当にイッセー君だよね!?」
「夢なんかじゃないさ、俺はここにいるよ」


 イッセー
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