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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第45話 再会の二人、イッセーとイリナ!
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 あれだけあった食材の山を食べ終えた僕達は、満足感に浸っていた。流石にお腹が苦しいや、我ながらよくこんなにも食べたと思うよ。
 そして最後の食材を食べ終えたイッセー君がそう言うとキョロキョロと辺りを見渡し始めた。


「……ってあれ?ここはグルメ界か?いつの間に戻って来ていたんだ?」


 どうやら食べるのに夢中で、自分がグルメ界にいた事に今気が付いたみたいだね。


「イッセー先輩!」
「イッセーさん!」
「おっとっと」


 意識を取り戻したイッセー君を見た小猫ちゃんとアーシアさんは、感極まったのか泣きながら彼に飛びついた。


「イッセー君、君はカロリー不足で倒れてしまったんだよ。僕達は君をグルメ界に運んで食材を食べさせたんだ、回復してくれたみたいでホッとしたよ」
「そうだったのか……悪い、皆に迷惑をかけてしまったな」
「そんなことはないよ、君が僕にしてくれたことに比べればこんなことは……」


 彼には本当に助けられてばかりだ、鍛えてもらったしいつも僕達の事を気にかけてくれ更には復讐にだって手を貸してくれた。そんな彼の為なら僕はなんだってできる。


「イッセー君、僕、皆と会えたよ。仲間たちと……僕ね、皆が唯一人生き残った僕を恨んでいるんじゃないかって馬鹿な考えもあったんだ。でもそんなことなかった、皆僕の幸せを願ってくれていたんだ」
「そうか、いい家族だったんだな」
「うん、本当に、素晴らしい家族だったよ……」


 あれっ、どうして今になって涙が出ちゃったんだろう?情けないなぁ……


「ごめん、なんか急に涙がでてきちゃって……男は人前で涙をみせるものじゃないって前に言われたのに」
「いいさ、誰かを思って流す涙は恥ずかしい事じゃない。本当によく頑張ったな、祐斗」
「イッセー君……」


 僕は本当に恵まれていると思う、大切な家族を二つも持つことが出来たんだから。


「イッセー君、僕はもっと強くなるよ。部長や皆を守れるくらいに……そしていつか君の隣に立ちたい」
「それなら俺も負けてられないな、お互い切磋琢磨しながら高め合っていこうぜ。ダチ公」
「うんっ!!」


 突き出されたイッセー君の拳に僕は自分の拳をコツンとぶつけた。


「ぐすん、こういう男の友情はいいものですね……」
「そうね、まさに青春だわ」


 女子たちの暖かい視線を受けた僕はちょっと顔を赤くしてしまった。イッセー君もコホンと咳払いをするとゼノヴィアさんとイリナさんに話しかけた。


「えっと……ゼノヴィア、イリナ、挨拶が遅れたがようこそグルメ界へ。俺はお前達を歓迎するぜ」
「兵藤一誠、もう大丈夫なのか?」
「ああ、もうすっかり元気だ。心配かけて悪かったな」
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