第一章
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ロボット騒動
坂口雄大と室生由紀夫は坂口の神託でメキシコ北部の街メヒカリに来ていた、坂口はこの街に着いてまずはだった。
メキシコ独特の服装で祭りに興じているメヒカリの市民達を見てそのうえでこうしたことを言ったのだった。
「さて、ここでわしの神託だがや」
「そうだな、この街は今この通りだ」
二人は今は街の中の居酒屋にいる、そこでタコスでテキーラを飲みつつ話していた。
「祭りが行われている」
「それだがや、こういした時こそだがや」
まさにとだ、坂口はテキーラを飲みつつ室生に話した。
「何かが起こるだがや」
「そうだ、そしてそれがだ」
「わしの神託のことだぎゃな」
「おそらくそうだな、だがメキシコらしいと言えばそうなるだろうが」
「賑やかなお祭りだがや」
「そうだな、それでどうする」
「どうするとは何だがや」
坂口は今度はタコスを食べつつ室生に問うた、テキーラにタコスはよく合っていて酒もそちらも進んでいる。
「一体」
「今のことだ、ここでこのままか」
「タコスとテキーラだがや」
「祭りを楽しむ前にか」
「まずはこれだぎゃ、そして」
「神託もだな」
「そうするだがや、腹が減っては戦が出来んだがや」
何と言ってもとだ、坂口は室生に強い声で言い切った。
「それで今はたらふく食うだがや」
「その通りだがテキーラはな」
室生はロックのそれを飲みつつ述べた、見れば坂口もロックだ。
「別になくてもいいが」
「酔うからだからな」
「そうだ、酔っても神託を解決するつもりか」
「それはそれだがや」
坂口は飲みつつ平然として答えた。
「天狗は飲めば飲むだけだがや」
「頭が周り動きがよくなるか」
「程々ならそうだがや、しかも今は朝だがや」
午前の十時だ、二人で街に着いてすぐに今いる店に入って飲み食いしているのだ。
「しかしだがや」
「それでもか」
「メキシコに着いたならだぎゃ」
「タコスとテキーラか」
「最初に矢の島内でどうするだがや」
「全く。食道楽なものだな」
「そう言うおみゃあさんも飲んでるだがや」
そして食べていることをだ、坂口は指摘した。
「お互い様だがや」
「私も嫌いではないからな」
「飲んで食うことはだがや」
「そうだ、そしてテキーラもタコスもな」
今たのしんでいるそちらもというのだ。
「実を言えばな」
「嫌いではないだぎゃな」
「そうだ、だがこのテキーラは随分と強いな」
飲みつつだ、室生はこうも言った。
「元々強い酒だが」
「そういえば日本で飲むよりもだがや」
「強いと思うな」
「そう思うだぎゃ、二度か三度にしても」
「その二度や三度がだ」
「随分と違うだがや」
坂口も述べた。
「だからこれは
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