601部分:第三十四話 夜と霧とその二十四
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はここでだ。
王に声をかけその暗い思索を止めた。王もそれを受けてだ。
言葉と思索を止めた。そのうえでだった。
ホルニヒにだ。こう告げたのだった。
「ではだ」
「はい、それではですね」
「ワーグナーの遺体を送る様に伝えてくれ」
こうだ。ホルニヒに顔を向けて告げるのだった。
「わかったな」
「はい、それではその様に」
「彼は長い生涯を終え眠る」
そしてだった。タンホイザーのあの一句を口にした。
「天国の平和に入るのだ」
「永遠にですね」
「そうだ。永遠にだ」
こう言いだ。友の眠りについて思うのだった。それが今の王だった。
第三十四話 完
2011・11・14
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