600部分:第三十四話 夜と霧とその二十三
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かせたワーグナーの世界を見て。そのうえでだった。
「私はワーグナーの芸術をこの世に残すことが果たすべきことだ」
「だからこそこの城をですね」
「他の城達もだ。全てだ」
そしてその他にだった。
「彼を助け劇場を築くことも許した」
「そうしたこと全てがですか」
「私の果たすべきことなのだ。そしてだ」
「ワーグナー氏は亡くなられました」
「ならば私のすることも間も無く終わるのだろう」
未来を見た。王自身の未来を。
「そしてそれが終わる時」
その未来を見ての言葉だった。
「私はあの騎士と会うのだな」
「騎士とは?」
ホルニヒは知らなかった。無論気付いてもいなかった。
その白銀の騎士のことを。だからこその言葉だった。
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