595部分:第三十四話 夜と霧とその十八
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「あの状況では」
「陛下は狂気ではありません」
ホルンシュタインは断言した。このことは彼もわかっていた。
しかしそれに対してだ。王弟はというと。
「ですがあの方は」
「最早完全にだな」
「あの方はやはりどうにかならないのでしょうか」
ホルンシュタインの顔が切実なものになっていた。
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