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永遠の謎
594部分:第三十四話 夜と霧とその十七
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すが」
「そうだ。そこでも戦いを好まれない」
「平和を愛することはいいことです」 
 誰もが認めることだった。これは。
「しかしそれでもです」
「建築は。戦いと同じだけ」
「芸術にしてもです。あの方の御満足だけですから」
「あの城についてだが」
 ふとだ。大公はここでだった。あの城達、王が築かせているその城について述べた。
「あの方の全てが投影されているな」
「あの方のご嗜好やそうしたものがですね」
「御趣味もな。だから全てだ」
「それが何か」
「あの城達はあのままでいいのではないだろうか」
「?といいますと」
 大公の今の言葉にだ。ホルンシュタインはだ。

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