593部分:第三十四話 夜と霧とその十六
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な」
「あまりにも行動に問題があり過ぎます」
「だからか」
「ミュンヘンから去ってよかったのです」
「しかし卿は以前は寛容だったのではないのか、ワーグナー氏に」
「いや、考えてみました、それから」
「そうしてか」
「はい、彼こそは陛下にとってです」
顔を顰めさせての言葉だった。
「害毒です」
「あまりにも耽溺し過ぎているからか」
「あの方がワーグナー氏の音楽を聴かれてからです」
それは根が深かった。何しろ十六の時にローエングリンを聴いてからだからだ。だがそれはより以前からだ。ワーグナーを知り興味は持っていた。
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