第12話:激怒
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宮…」
「すんません、キリハさん。キリハさんだってあの野郎に滅茶苦茶キレてたのに…俺の我が儘を聞いてくれてありがとうございます」
「…これでも紳士のつもりなんでな。淑女(レディー)の命が懸かった場面で俺も少々軽率だった…。それに、いずれお前には俺の部下になってもらう予定だ。上に立つ者として部下の頼みを聞き入れる度量も持っているつもりだ」
「キリハさん…」
「あら…ヒカリさんが羨ましいわ。あなたに突き飛ばされた淑女がここにもいるのだけど…」
「俺は出歯亀趣味の女を淑女とは呼ばん…!!」
そう言い捨てて、キリハはネネを視界から外す。
「そう…そうそう、あなたはタイキ君を仲間にしたいようだけど…あなた達の色は純粋過ぎて…混ざらないわ」
「貴様に言われる筋合いはない…!!」
「……大輔君、念の為にこれを着けさせてもらうわ。」
ネネは大輔の両腕にギロチンの刃がある手枷をはめた。
「何ですかこれは?」
「ダークナイトモンが作った手枷よ。私から20m以上離れるとこの刃が落ちて両腕を切り落とされるわ。大輔君には夢もあるんだし…腕を失いたくはないでしょ?くれぐれも無理に逃げようとは考えないでね」
「げえ…分かりましたよ。俺も両腕無くしたくないし…じゃあ、先にヒカリちゃんを返して下さいよ」
「…分かってるわ。ダークナイトモン!!ヒカリさんを解放して」
「そんなに睨まなくても良いではないかね。約束は守ると言っているだろう?」
ヒカリは解放され、賢がゆっくりと落ちていくヒカリを受け止めるのを確認したネネはXローダーを取り出す。
「リロード…オニスモン!!」
「でかっ!?」
現れた巨大な鳥型のデジモンを見てブイモンが驚く。
「な…何だありゃ、滅茶苦茶でけえぞ!!」
「オニスモン!古代のデジタルワールドを荒らし回ったとされる伝説のデジモンじゃ!!生き残りがおったとは…!!」
ジジモンがオニスモンの説明をすると大輔はブイモンにダークナイトモンに利用されないようにD-3Xを渡した。
中には当然だが、デジメンタルのデータも中には入っている。
「大輔…」
「それじゃあ行ってくる」
「ゾーン移動!!」
「…大輔!!」
「ん?」
ブイモンの声に大輔が振り返る。
「何かあっても俺達が必ず助け出す。逃げる時のために休んでろよ」
「そうする、誰かさんがふざけた真似しなきゃな…しばらくヒカリちゃんを頼んだぜ」
「私の目の前でするような話かね…」
「目の前でする話だよ。自分のしたことを振り返ってみろよ」
ダークナイトモンの言葉を一蹴する大輔は何時でも動けるようにするために体を休めようと横になる。
「ね
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