第11話:半壊の奇跡
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「でも…敵はいくら壊してもいいってネネが言ってたもん」
「だから何だ?お前ネネ以外に…友達はいないのか?だったら寂しい奴だな〜」
「ば、馬鹿にしないでよ!!い、いるよ!!コトネやシュリモンとかモニタモンとかペックモンとかモニモンとか…」
「(コトネ?)じゃあ、お前はネネが敵って言えばモニタモン達を笑いながら殺せるか?」
「っ!!」
「殺せないだろ?相手を敵か味方で判断するなよ。みんな理由があって戦ってるんだ。もしかしたら中には賢のように敵だったけど分かり合える奴もいるかもしれない」
「で、でも…そ…それじゃあどうするんだよ!?襲ってくる奴がいたら戦わないとやられちゃうだろ〜っ!!」
「別に戦うなって言ってるわけじゃない。大輔の先輩の太一とヤマトが言ってたんだ。喧嘩もしないでいたら、一生友達になんかなれないんだって。戦いも自分の気持ちをぶつける方法の1つなんだ。お前はネネの言うことをしっかり聞くようだから…お前にとってネネのこと大事なんだろ?」
「へっ?あ…ああそうだよ!ネネは僕の一番の友達なんだ!本も読んでくれるし、歌も歌ってくれるし、お菓子だって焼いてくれる!!僕、ネネのことが大好きだよ!!」
ブイモンのいきなりの問いに一瞬ポカンとなるが、すぐに肯定した。
「そうか…本当に大好きなら、大事に思ってるなら、ネネの言うことに何も考えないで聞いてるだけじゃ駄目だぞ。友達なら…友達が間違った道を進もうとしている時、殴ってでも、怒鳴ってでも、そいつを助けてやらないといけない。それが出来ないと、ネネが本当に苦しんでる時に助けてやることなんて出来ない。」
「…?…なっ…何言ってるんだよ。難しくて僕よく分かんないよ…」
「まあ、時々思い出して考えてくれればいいさ。さて腹も減ったし飯にするか」
腰にかけていた布袋から少し形の崩れたおにぎりを出し、4つのうち、2つをスパロウモンに渡す。
「食え、戦いのせいで崩れて形は悪いけどヒカリとアカリが握ってくれたおにぎり。美味いぞ!」
「…………」
スパロウモンはブイモンからおにぎりを受け取った。
一方、大輔はデジタル空間を漂っていた。
「うーん、ブイモン達はどこ言ったんだ?ブイモンがいれば何とかなるかもしれないんだけど…ん?」
D-3Xから何かが聞こえてきたため、D-3Xを手にして耳を傾けると…。
『このゲートを保持しておくだけでも莫大な魔力を消費し続けているんだぞ!!』
『けどそれではスパロウモン達は二度と戻ってくることは出来ないわ!!』
D-3Xを通じて聞こえてくるのはダークナイトモンとネネの会話である。
『スパロウモンは我々の計画に必ずしも必要な要素ではない!!』
『けど強力な戦
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