第9話:スイーツ地獄
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り食ったはずなのによお…」
「…まだまだ全然残ってるな…と言うか、あの大きさからすればひと摘まみ分しか食えてないんじゃないか?良いなあ大輔達」
ブイモンがウェディング・ケーキの大きさを見て思わず羨ましそうに呟く。
「はっきり言って、ここまでクリアさせる気が皆無な試練も珍しいわよね…」
テイルモンは辟易したようにウェディング・ケーキを見つめながら呟く。
「俺…コーヒーか水が欲しい…」
苦しそうにケーキを頬張りながら呟く大輔。
「タイキはリタイアしちゃうし…もう少し胃袋を鍛えさせれば良かった…」
「で…でも、腹一杯になっても、胸焼けしても…これ滅茶苦茶美味いですよ。ウェディンモンもショートモン達がお菓子作りが本当に好きなんだって分かります…本当に凄えよみんな…」
「っ…!」
その言葉にウェディンモンとショートモン達は少し過剰に反応した。
「どうしたウェディンモン?ショートモン?」
ウェディンモンとショートモン達の反応が気になったブイモンが尋ねる。
「い、いいえ…何でもありませんわ…」
「それにしてもヒカリはまだ風呂に入ってんのかな?」
「確かにヒカリは長風呂派だけどここまで長いのは珍しいわね…」
ブイモンは未だに風呂から戻ってこないヒカリに首を傾げるブイモン。
ヒカリのパートナーであるテイルモンもヒカリが長風呂派なのは知っているが、ここまで長い時間入っているのは珍しいとテイルモンも首を傾げた。
「大丈夫だ…て言うか、ヒカリちゃんが来ても状況は好転しないと思う…俺はまだ…ぐう…」
とうとう力尽きた大輔とアカリは床に倒れ伏した。
「だ、大輔!アカリ!!後ついでにタイキ達!!お前達の死は無駄にはしない!!お前達の意志は俺達が継いでやるからなーーー!!」
「いやいや、あんた大輔達を勝手に殺すんじゃないわよ」
号泣するブイモンにテイルモンが横で呆れながらツッコミを入れた。
「しかし…流石にこいつはリタイアだな。ヒカリが戻るのを待って後日に再チャレンジさせてもらえりゃいいんだが…」
「いえ…結構ですわ!私達が丹精込めて作ったこの一品…ここまで味わって頂いて感無量ですわ。その情熱に免じて…苦しませずにあの世へ送って差し上げましょう…!!」
ウェディンモンの雰囲気が変わり、ショートモン達もフォークの槍を構えた。
「…な…?何ぃっ!!?」
「…そりゃどういうこった、女主人さんよ」
「うふふふ…それはこういうことですわ勇者様方」
背後から蝙蝠の群が飛び出し、一カ所に集まるそこから現れたのは…三元士の1体にして七大魔王の一角…リリスモン。
「あらあら…折角のジェネラル達とのご対面なのに…随分無様な格好でおい
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