機動戦士ガンダム
2270話
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の最中であっても、ホワイトベースは大きな被害を受ける事になるのは確実だ。
そもそも、ルナ・ジオン軍との戦いになれば俺は参加する気はないし。
いや、寧ろルナ・ジオン軍側として参加する事になる筈だ。
ブライト達も俺がルナ・ジオンの人間だと知っている以上、そのような真似はそう簡単にさせないとは思うが。
そんな風にミライと会話をしながら移動していると、やがて通路の先に見覚えのある人物の姿があった。……ただし、1人ではなく2人。
1人はメリル。
そしてもう1人……そのメリルに話し掛けているのは、ライ? いや、違う。カイだな。確かそういう名前だった筈だ。
メリルの外見を考えれば、口説きたくなるのは分からないでもないが……年齢差を考えれば、カイがメリルを口説くのは難しいだろう。
メリルは20代半ば……いや、20代前半か? 女に年齢を聞くのは色々と問題が大きいので正確には分からないが、ともかくそんな感じだ。
それに比べると、カイは10代半ばでアムロと同じくらいの年齢。
これでアムロがメリルに声を掛けているのなら、ハニートラップ的な意味でその誘いに乗る事もあるのだろうが……カイじゃな。
勿論、世の中には10代半ばで20代後半の女と付き合っている男とかもいるから、口説くのが絶対に成功しないという訳じゃない。
訳じゃないんだが……こうして見る限り、メリルにはカイに対する興味が一切ないらしい。
それでも何かを言っているカイに対して、不意にメリルは素早く手を振る。
周囲に響いたのは、パァンッという音。
そしてカイは、ビンタされた左の頬を押さえながら呆然とメリルに視線を向けていた。
……一応カイが逆上したらすぐに間に入ろうかと思っていたのだが、予想外な事にカイはそんなメリルに対して仕返しに手を出すような真似をせず、肩を竦めると大人しくその場から退いていった。
というか、フラれてすぐに退くのなら、ビンタされる前に退いていればよかったのにな。
そんな風に思いつつ、俺はメリルに声を掛ける。
「強烈なビンタだったな」
「……見られてましたか」
少しだけ恥ずかしそうに言ってくるメリル。
先程カイを殴った……いや、ビンタだし叩いたって表現の方が相応しいのか? ともあれ、そんな事をしたとは思えないような女らしさだ。
「……2人は、どういう関係なの?」
俺の近くにいたミライが、不思議そうに声を掛けてくる。
まぁ、その気持ちも分からないではない。
今の俺は10代半ばの姿で、言ってみれば先程のカイと同じような年代だ。
だというのに、メリルが俺に取る態度はカイとは全く違っていて、どこか目上の者に対するような態度なのだから。
実際には俺の立場が上なので決して間違ってはいないが、今の俺はシャ
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