第6話:物質融合
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「だからドルルモンは僕にあんなことを言ったのか…」
賢の気持ちを察しているような言葉は同じ罪を犯した者だからこそ言えたのだろう。
「ドルルモンは…その時、初めて仲間を失う辛さを知ったんだね…」
オチムシャモンの話を聞いて、キュートモンは涙を滲ませながら口を開いた。
「ド…ドルルモンは…僕の前で一度も心の底から笑ったことが無かったキュ…いつも冗談めかしたり…淋しそうに笑うだけで…!!(そんな…そんな傷付いた心を隠して僕のことを…!!)」
「キュートモン!!」
洞窟の入り口に向かって駆け出すキュートモンに全員が振り返る。
「僕…僕、謝りに行ってくるキュ!!ドルルモンはまだきっとすぐ近くに…キュ!!?」
洞窟の入り口付近で急停止するキュートモン。
そこには何と、メイルバードラモンがいた。
「メイル…バードラモン…!!」
「しまった…見つかっちまったか……」
大輔は思わず顔を顰め、舌打ちした。
「…俺は耳も利くぞ…こんな雪の降る音しかしないような場所で大声で話すものではないな…」
「(まずい…ブイモン達もシャウトモン達も回復しきってない…でも、このままじゃ逃げられない…よし!!)賢、キュートモンと一緒にドルルモンを連れ戻してくれ。」
「本宮君…!?」
「アカリ…お前も賢と一緒に行ってくれ!!このまま逃げ出したんじゃあいつは独りぼっちになっちまう!それじゃ駄目なんだ!!そんな戦い方してちゃ…俺達は前に進んで行けないんだ!!」
「…うん!!」
「分かった…頑張ってくれ!!」
賢とアカリは力強く頷くと、キュートモンを連れてドルルモンを追い掛ける。
「?…何だ何だ、まだ何かゴタゴタしているのか?やれやれ…こんな奴ら俺1人で簡単に片付けられるものを。お前が出るまでも無いんじゃないか?キリハ…」
「全戦力を持って完膚無きまでに叩き潰す!!その甘さへの絶望を奴の魂に刻みつけてやるのだ!!」
「ヒカリちゃんとテイルモンはメイルバードラモンを頼む。グレイモンは俺とブイモンが…シャウトモン達は他の奴らを頼む!!デジメンタルアップ!!」
「ブイモンアーマー進化、燃え上がる勇気!フレイドラモン!!」
進化するのと同時に一気にグレイモンに肉薄し、殴り飛ばす。
「ぐおっ!?」
そして倒れたグレイモンの尾を掴み、砲丸投げの要領で振り回す。
因みに接近してきたガオスモンはフレイドラモンが振り回しているグレイモンを叩き付けることで吹き飛ばした。
そして勢いが充分に乗ってきたところでグレイモンを投げ飛ばす。
「うおりゃああああああ!!」
投げ飛ばされたグレイモンは勢い良く地面に叩き付けられ、雪を舞い上げた。
「
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