暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
File1−裏デュエルコロシアム
ターン1 古生代不知火流、参る
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・カーディナル 攻1500→バージェストマ・マーレラ 守0→攻1200(破壊)
 糸巻 LP400→100

「どうだ、ポリ公め!もう諦めな、ターンエンドだ!」

 メタルフォーゼ・カーディナル 攻1500→3000 守1500→3000

 糸巻のライフは風前の灯火。かつてのプロ、デュエルモンスターズの精鋭揃いと名高いデュエルポリス相手に終始優位に立ちまわって勝利が目前に迫っているという自信と深夜ゆえの高揚感が、若き強盗のテンションをさらに高めていく。
 その姿に、糸巻が怒りに満ちた目で強く歯ぎしりする。その拍子に唇から落ちた煙草の吸殻をすかさずその残り火ごと全体重をかけて踏みつぶし、地獄の底から響くかのような低い声で強く唸る。

「……じゃねえ……!」
「あ、ああ?なんだよ、文句あんのか!」

 目の前で突如激しく燃え始めた怒りを目の当たりにし、強盗の高揚感が嘘のように引いていく。むくむくと頭をもたげてきた恐怖をかき消すように大声を上げるも、そこに含まれた怯えの感情は隠しきれていなかった。
 そしてそのなけなしの虚勢を叩き折るかの、恫喝の声が路地に響き渡った。

「いい加減にしろタコ!とどめ刺せるわけでもないくせにライフ500切った奴相手の、それもたかだか300ダメのためにエネコン切る馬鹿がどこの世界にいる!温存しろよ、伏せとけよ!アタシの場の伏せがハルキゲニア1枚なのは見てただろうが、トップ羽根帚でも警戒してんのかお前は!」
「な、なんなんだよ……」

 よほど強盗のプレイングが気に障ったらしく、怒りもあらわに大噴火しつつデュエル中であることも忘れて喧嘩腰に詰め寄ろうとする糸巻。その気迫に完全に気圧された強盗が無意識に後ろに下がり、数歩進んだところで無情にも壁に突き当たった。

「なんなんだよ、じゃねえ!確かにアタシがプロの時だってプレミはあった、別に全員がいつだって最適解ばっかりできるわけじゃない。だがな、チンピラ!この際だからお前に言いたいこと全部言わせてもらうがな。お前らのデュエルはどいつもこいつも温い、まるで基本がなってない!カードってもんはな、1枚1枚リスクとリターンを考えたうえで使うものなんだよ。その足りない脳みそで少しでもその辺考えたうえで動いてんならアタシも何も言わない、でもお前らのデュエルはどっからどう見ても将来のことを考えてないだろうが!今だってどうせ、守備表示でアタシが出したから条件反射でそのエネコン使ったんだろ?当然次のターンがアタシに回ってくるわけだが、その時のことなんて一切考慮してないんだろ?つまり、目の前10センチのところで視界が切れちまってんだ。アタシらは腐ってもプロ、デュエルモンスターズで飯食ってきた本職だったんだぞ?それをこんな毎日毎日毎日毎日お前みたいに幼稚園児以下のプレイ
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