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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2269話
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連邦軍とは友好的な関係を築いているのは間違いないのだから、わざわざ地球の連邦軍基地を襲うなどといった真似はする必要がない。

「……」

 俺の説明に、話を聞いていたブリッジの面々は沈黙する。
 さて、ならここでお勧めの――あくまでも俺達にとってだが――選択肢を出すとしよう。

「そんな訳で提案だ。ルナツーに向かうのではなく、月に行ってみないか?」

 え? と。……いや、うぇ? といった風な、若干間の抜けた表情を浮かべるブライト。
 今の話を聞いた上で、まさか月に来るように言われるとは思わなかったのだろう。
 曲がりなりにも、このホワイトベースは連邦軍の所属だ。
 いやそれどころか連邦軍の最重要機密と言ってもいい。……まぁ、ここまでの戦いでシャアにその性能は大分知られてしまったが。
 それでも、軍の最重要機密であるのは変わらない。
 そんなホワイトベースが月に入るのは、色々と不味いと思っているのだろう。
 実際、こちらとしては補給やら修理やら、場合によっては地球降下までの護衛すらするつもりであるのだから、データはしっかりと、きっちりと、完全に取らせて貰う予定ではあるのだが。

「一応言っておくけど、このままルナツーに向かった場合は、ルナ・ジオンのルナツー攻略戦に巻き込まれる可能性が高いぞ」
「それを止める事は出来ないのか?」
「無理だな」

 ブライトの言葉に、一切の躊躇なく首を横に振る。

「もし今回の戦いが、ルナツーという拠点を得る為に行われる……といったものなら、可能性は限りなく少ないが、それでも何とかなったかもしれない。だが、さっきも言ったが、今回の件は完全にルナツーのタカ派が行った演説が原因だ。それを止めるとなると……それこそ、あの演説を行った奴を含めてルナツーにいるタカ派全員がルナ・ジオン軍に謝罪するといった真似をする必要がある。……いや、それだけで済めばいいけどな」

 ラルやアンリのように、セイラの父親役のような存在があの演説を見ているのだから、それが謝る程度で許す筈がない。
 ……ルナツーにいる連邦軍にとって幸いなのは、アンリがやって来ていないという事か。
 基本的にルナ・ジオン軍の全てが出撃したのだが、ルナ・ジオン軍を纏める立場にある元帥のアンリは、出撃が難しかった。
 いやまぁ、実際の話、もし月に何かあった時に元帥の立場にいるアンリがやるべき事は多くなるしな。

「そんな訳で、ルナツーに行くのは諦めた方がいい。というか、どのみちルナツーがルナ・ジオン軍に占拠されてしまえば、結局ホワイトベースやら何やらのデータは奪われてしまうだろうし。それどころか、場合によってはホワイトベース諸共に実機そのものを奪われてしまう可能性もあるぞ」

 ルナ・ジオン軍にとって、軍艦を揃えるという
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