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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2269話
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いという意味で、まだ見込みがあるといったところか。
 ただし、染まっていないからといって、タカ派の人間が行った事が連邦軍の問題ではなくなるという訳ではない。

「つまり、そういう訳だ。連邦軍……連邦軍の中のタカ派と言い換えてもいいだろうが、その連中が月に攻めて来たのは事実だが、その戦いで連邦軍は全く良いところがないまま被害を受けて、ジャブローからの取りなしで停戦した。……ルナ・ジオン軍が停戦してやった、という表現の方が相応しいかもな」

 実際にあの時、ダグラスが停戦命令を出さずにそのまま戦い続けていれば、間違いなくルナ・ジオン軍の勝利で戦いは終わっていたのだ。

「だというのに、自分達の影響力の低下を最小限に留める為か、もしくは本当に自分達は負けていないと思っているのかは分からないが、あんな演説をしたんだ。それで怒るなって方が無理だろ? ただでさえ最近の月ではセイ……アルテイシアが税金とかを安くして、犯罪とかが起きないように治安維持も強化して、その上で月の上層部が行っていた犯罪の類も公表して処罰した。当然ルナ・ジオンの女王たるアルテイシアの評判は良いのに、それを貶す真似をしたんだ。ルナ・ジオンじゃなくて、月そのものがどう思うのか、それは想像出来るだろう?」

 正直なところ、あそこまで月の住民達が怒るというのは、俺にとっても予想外だった。
 ……勿論、月にいる者の全てがセイラを支持している訳ではない。
 それこそ、今まで後ろ暗い事をしていた者達はいつ自分の犯罪が裁かれるのか戦々恐々としている者が多いし、他にもギャングのような組織にしてみれば、今の月の居心地は非常に悪いだろう。
 そのような者達にしてみれば、セイラの失脚は望むべきところなのだろうが……それが不可能な以上、現在は声を抑えて地に潜るといった事しか出来ない。

「そもそもの話、連邦軍はジオン軍のMSを相手に負け続けていた筈だ。にも関わらず、何でジオン軍同様にMSを運用しているルナ・ジオンに勝てると思ったのかは分からないが……まぁ、その辺は俺が考える事じゃなくて連邦軍が考える事か。ともあれ、あんな演説をされた月としては、その報復行動に出るのは当然だと思わないか? で、その報復対象となるのは、当然のようにタカ派の拠点であるルナツーな訳だ」

 正確には、宇宙に残っている連邦軍の軍事基地がルナツーしかないから、というのが大きいのだが。
 ハワイの方から手を回すという選択肢もあったが、ルナ・ジオンの本拠地はあくまでも月だ。
 というか、月に喧嘩を売るような演説をしたのがルナツーで、地球の連邦軍……特にジャブローでは、その演説のすぐ後に釈明の通信を送ってくるといった真似すらしている。
 ゴップとかレビルとか、精神的にかなり厳しかったのだろう。
 そんな訳で、地球にいる
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