機動戦士ガンダム
2269話
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て触れてもアムロと一緒にあの空間に飛ばされたなかった以上、やはりセイラやクスコと同様、2度目はないという事か。
アムロと最初に接触した時は、あの空間に飛んでないのだが。
だとすれば、もしかしたら……本当にもしかしたらだが、今の接触によってあの空間に行っていた可能性もない訳じゃない……のか?
そんな風に思いつつ、俺はブリッジにいるメンバーからの視線を特に気にした様子もなく、口を開く。
「落ち着いたか? ブライトも別に悪意があって、ああいった風に言った訳じゃない」
そもそも、ブライトはまだ士官でもなんでもなく、士官候補生にすぎない。
つまり、まだ士官学校を卒業している訳でもないのだ。
そんな人物がいきなり連邦軍の秘密兵器たるMSやMS運用艦の指揮を任されたのだから、色々と混乱するのも当然だろう。
……まぁ、それを口にしたという事は、心のどこかでそんな風に思っていたら、というのがあるんだろうが。
「……分かりました」
不承不承といった様子であったが、アムロも怒りを収める。
そんなアムロの様子を眺めつつ、俺は改めてブライトに尋ねる。
「で、向かうのはルナツーという事でいいのか?」
「……そのつもりだ。何か問題でもあるか?」
「あるというか、何というか……」
元々俺の正体やら何やらを話すつもりだったので、特に隠す必要もなく口を開く。
「現在ルナツーはルナ・ジオン軍によって攻撃されている。いや、もう陥落しているかもしれないし、もしくはまだ攻撃が始まっていない可能性もあるな」
『な!?』
俺の口から出た言葉に、ブリッジにいる多くの者が驚愕の表情を浮かべる。
さて、その驚きは一体どんな事に対してのものなんだろうな。
俺がそんな情報を持っている事か、ルナツーが危機に陥っている事か、それとも、俺があっさりとその件を口に出した事か。
ともあれ、現在ブリッジの中身は完全に沈黙を保っていた。
そんな中、最初に口を開いたのは……ある意味では予想通りだったが、ベッドに寝ているパオロだ。
「どういう……意味かね?」
「どういう意味も何も……連邦軍なら、いやサイド7の住人も、ちょっと前に行われたルナツーのタカ派の演説は聞いた筈だろ?」
そう告げると、パオロやブライト、それ以外にもブリッジにいる面々の表情に嫌そうな色が浮かぶ。
あー……うん。やっぱりな。連邦軍の中でも、タカ派ってのは決して好かれている訳ではないらしい。
まぁ、散々ルナツーの戦力を使ってジオン軍に戦いを挑み、負け続けてその戦力を無駄に消耗してきたのがタカ派だ。
普通なら、そんなタカ派に対して良い感情を抱けというのは、無理な話だろう。
そういう意味では、ここにいる軍人達はタカ派の色に染まっていな
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