暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2269話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て触れてもアムロと一緒にあの空間に飛ばされたなかった以上、やはりセイラやクスコと同様、2度目はないという事か。
 アムロと最初に接触した時は、あの空間に飛んでないのだが。
 だとすれば、もしかしたら……本当にもしかしたらだが、今の接触によってあの空間に行っていた可能性もない訳じゃない……のか?
 そんな風に思いつつ、俺はブリッジにいるメンバーからの視線を特に気にした様子もなく、口を開く。

「落ち着いたか? ブライトも別に悪意があって、ああいった風に言った訳じゃない」

 そもそも、ブライトはまだ士官でもなんでもなく、士官候補生にすぎない。
 つまり、まだ士官学校を卒業している訳でもないのだ。
 そんな人物がいきなり連邦軍の秘密兵器たるMSやMS運用艦の指揮を任されたのだから、色々と混乱するのも当然だろう。
 ……まぁ、それを口にしたという事は、心のどこかでそんな風に思っていたら、というのがあるんだろうが。

「……分かりました」

 不承不承といった様子であったが、アムロも怒りを収める。
 そんなアムロの様子を眺めつつ、俺は改めてブライトに尋ねる。

「で、向かうのはルナツーという事でいいのか?」
「……そのつもりだ。何か問題でもあるか?」
「あるというか、何というか……」

 元々俺の正体やら何やらを話すつもりだったので、特に隠す必要もなく口を開く。

「現在ルナツーはルナ・ジオン軍によって攻撃されている。いや、もう陥落しているかもしれないし、もしくはまだ攻撃が始まっていない可能性もあるな」
『な!?』

 俺の口から出た言葉に、ブリッジにいる多くの者が驚愕の表情を浮かべる。
 さて、その驚きは一体どんな事に対してのものなんだろうな。
 俺がそんな情報を持っている事か、ルナツーが危機に陥っている事か、それとも、俺があっさりとその件を口に出した事か。
 ともあれ、現在ブリッジの中身は完全に沈黙を保っていた。
 そんな中、最初に口を開いたのは……ある意味では予想通りだったが、ベッドに寝ているパオロだ。

「どういう……意味かね?」
「どういう意味も何も……連邦軍なら、いやサイド7の住人も、ちょっと前に行われたルナツーのタカ派の演説は聞いた筈だろ?」

 そう告げると、パオロやブライト、それ以外にもブリッジにいる面々の表情に嫌そうな色が浮かぶ。
 あー……うん。やっぱりな。連邦軍の中でも、タカ派ってのは決して好かれている訳ではないらしい。
 まぁ、散々ルナツーの戦力を使ってジオン軍に戦いを挑み、負け続けてその戦力を無駄に消耗してきたのがタカ派だ。
 普通なら、そんなタカ派に対して良い感情を抱けというのは、無理な話だろう。
 そういう意味では、ここにいる軍人達はタカ派の色に染まっていな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ