第三幕その八
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「あの国がね」
「鉄道大国だったね」
「かつてはね。けれどね」
「今はだね」
「日本になったね」
しみじみとして言う先生でした。
「自動車大国でもあるけれど」
「鉄道でもだね」
「文句なしだからね」
「その日本にはだね」
「ドイツも敵わないかな」
今はというのです。
「流石にね」
「私鉄も凄いしね。ただ」
「ただ。何かな」
「今の日本は鉄道は戦争にはね」
「使っていないね」
「そうだよね」
「うん、昔は兵隊さんや物資の移動に使っていたけれど」
先生は戦争前の日本のお話からはじめました。
「けれどね」
「それでもだね」
「今は自衛隊用の鉄道はないしね」
所謂軍用鉄道はです。
「空とか船でね」
「移動しているんだね」
「そして車だね」
こちらもと言う先生でした。
「自衛隊はトラックが多いからね」
「そういえば物凄く多いね、自衛隊のトラックは」
「あれなら一気だから。それにジープもあるし」
「ああ、ジープもなんだ」
「あちらもあるから」
「鉄道はだね」
「個人個人は移動に使っていても」
それでもというのです。
「軍用のものはね」
「ないんだね」
「そうなっているよ」
「というか自衛隊ってかなりハイテクだよね」
ここで言ったのはガブガブでした。
「他の国の軍隊と比べても」
「あの装備かなりよくない?」
トートーも言います。
「陸空海どれもね」
「航空機も戦車もどれも凄くて」
ホワイティも唸ります。
「船だってね」
「設備も充実しているし」
ポリネシアは先生と一緒に行ったことのある海上自衛隊や航空自衛隊の基地を思い出して言います、実はそうした場所も学問としてお邪魔しているのが先生なのです。軍事もまた学問であるからです。
「世界屈指のハイテク軍隊よ」
「そのハイテクさの前では」
ダブダブはきっぱりと言いました。
「鉄道を使わなくてもいい?」
「ものは空や海から運べるし」
「トラックもあるから」
チープサイドの家族もお話します。
「特に空からなら鉄道よりも早く人やものを届けられるし」
「沢山なら船が使えるから」
「自衛隊は鉄道よりも他の手段」
ジップもお話に入ってきました。
「そうなっているのかな」
「何というか」
老馬が言うにはです。
「他の移動、輸送の手段が充実しているって凄いね」
「鉄道も大事だけれど」
チーチーはまずこれを軸に置いています。
「他もあるとね」
「そうしたものを使って」
「それで運んでもいいんだね」
最後にオシツオサレツが二つの頭で言います。
「日本でも」
「それでもいいんだね」
「結論から言えばそうだよ、日本の強みは鉄道が発達しているけれど」
それでもというのです。
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