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ドリトル先生と日本の鉄道
第三幕その七

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「それならね」
「行ってだね」
「観に行くよ」
「そうするんだね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「リニアモーターカーの実用はね」
 先生は実際のリニアモーターカーのお話もしました。
「何時かな」
「あと少しかな」
「そうだと思うけれどね」
「夢みたいな技術だよね」
「けれどその夢がね」
「現実のものになるんだね」
「そうだよ」
 まさにと言う先生でした。
「夢は現実になるものだよ」
「夢で終わらないね」
「そうだよ、夢だと諦めることはね」
「科学じゃないね」
「そして学問でもないよ」
 こちらでもというのです。
「夢は実現しないものじゃないんだ」
「実現するものだね」
「だからね」
「リニアモーターカーもだね」
「実現するよ」
 必ずというのです。
「そうなるんだよ」
「そうだね」
「そして模型が出来るなら」
 それならというのです。
「必ずね」
「実物がだね」
「走る様になるよ」
「そうなるんだね、もうあっという間に」
「そう、遠い場所に行けるんだ」
「新幹線よりもだね」
「速くね」
 まさにというのです。
「行けるんだよ」
「僕の国じゃ新幹線もね」
「それを言ったら僕の国でもだよ」
 先生は王子に笑って返しました。
「あの鉄道はね」
「夢みたいなものだね」
「昭和の時点でこんなのがあるんだって驚いていたら」
 それがというのです。
「今はね」
「もっと凄くなって」
「あんなことになっているからね」
「さらに進歩したから」
「イギリスから見ても」
 それこそというのです。
「あんな凄いものはないよ」
「恐ろしい国だよね、つくづく」
「そうだね」
「あの新幹線の技術や運用を導入出来たら」
 その時のことも言う王子でした。
「どれだけ凄いか」
「考えるだけでも」
「夢みたいだよ」
「ではその夢をね」
「実現することだね」
「皇子の国もね、そうすべきだよ」
「そこでそう言うんだね、しかし」
 ここでまた言った王子でした。
「昔はドイツがね」
「鉄道大国だったんだよね」
「うん、それでドイツという国が出来たともね」
「言えるよね」
「それでドイツを作る戦争にも勝って産業も発展させたしね」
「オーストリアやフランスとの戦争にだったね」
「鉄道で多くの人やものを即座に戦場に送れたから」
 まさに敵が来て集まるより先にです」
「勝ったしね」
「産業もだね」
「鉄道で発達したからね」
 これを使ってというのです。
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