第4話「復興と共存」
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す。
尚、完全回復の予想時刻は、三日後です 。】
意識はある。
俺に睡眠は、必要ないのだから。
『大賢者』の声も聞こえている。ゆっくりと、理解が俺の心に到達した。
魔素の使いすぎ…だと? MPを使い切ったみたいなものか。
しかし、一体何をしたから魔素を消費したんだろう? 今までの使用が一気にきたとか?
というか、そういう感じでも無かったのだが。
身体を動かそうとしても動かせない。
低位活動状態とは、冬眠みたいな感じになるようだ。寝てる訳ではないのだが…。
リグルドが大慌てで、俺の身体を介抱している。
最も、出来る事など無く、焚き火の傍に設けられた上座に座らされているだけだが…
意識はあるものの、出来る事はない。
俺は、今の現象について考察する。
名前を付けていたら、魔素切れを起こした?
…名前付けるのに、魔素を消費したとか?
そういえば…牙狼リーダーに名前付けた瞬間に、大きく魔素が抜け落ちたような…
仮定だが、魔物に名前を付けるのには、魔素を消費するのではないだろうか?
その結論を出すのに二日かかった。
そう考えると、リグルドが心配していた理由に思い至る。
ちょっと待てよ…もしかして、魔物には常識だった、とか?
言えよ!!! と思わなくもなかったが、聞き流していたのは自分だ。
ここで文句を言ったら八つ当たりだ。
しかし、身体が自由に動いたら文句言っていただろう。
八つ当たり? そんなの知らん。
しかし、最初、俺の動きが止まった事を心配していたゴブリン達だが…
いつの間にか、俺の身体を拭く係りを巡って、熾烈な争いを行うようになっていた。
何やっているのやら…冗談ではなく、こんなハーレムは勘弁してもらいたい。
…どこぞの、撫でるとご利益のある置物のような扱いであった。
そして、三日が経過した。
完 全 回 復 !
魔素の枯渇を起こしたのだが、倒れる前よりも魔力と魔素の総量が上がった気がする。
魔力とは、操作する力。
魔素とは、使用するエネルギー量。
そういう認識で、大体合ってると思う。
死に掛けると強くなる! みたいな感じなのだろうか?
一瞬、試して見るか? と思ったが、止めておこう。
そこまでする必要を感じないし、死に掛けるつもりで死んでしまったらしゃれにならん。
何しろ、俺はすぐに一線を越えてしまう男なのだ。
油断したら負け! である。
さて…、
俺が起き出した事に気付き、作業していたゴブリン達が集まって来た。
外に出ていた牙狼達も中に入ってくる。
それはいいのだ…だが、これは一体…。
「お前ら…なんか、でかくなってない?」
そう。
体長150cm程度
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