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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
番外編 おかしな第一魔法刑務所
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よと答えたレンに『だったら、それを証明して』、『ねぇ、私を愛して?』、『愛してる。レン』と言い、ここからは察したと思います」

琴葉「…………………………………………」

要「ちなみに、この変化は、心の奥に秘めているモノを引っ張り出してきただけで、どこかからポッと出て来たわけではありませんー。我慢している人ほど効果がよく出る魔法らしいですよー。今回、特に効果が強かった皆さんは、とても欲求不満であるって事ですね」

響「………………………………」

要「大丈夫ですよ! 都合の良いように事実と記憶は変えておきましたから! 皆さん、一つも傷が残ってないでしょう?」

904「……………………」

要「皆さんがあれだけ騒いでいたことも、もう関係者以外誰も覚えてませんし!」

4「………………」

要「安心して下さい! 誰も皆さんがホントは欲求不満ってこと、知りませんから!」

冬也「…………」

要「なんで、その手を下ろして貰えません? ねぇ、あの、すいません、ちょっと」

雅人「……」

要「え、あちょっとぉおお!!」

琴葉「(被検体の六人を別室に移動させておいて良かったぁ)…………あれ」


 看守三人が要に触れた瞬間、五人が急に静かになり―――


琴葉「へへ……えへへ。レンだ〜」
響「ご主人様、お早う御座います」
904「ねぇ、琴葉ちゃん? かまってよ。いいでしょ? ねぇ」
4「……琴葉、その腕を切って、僕に血を見せてくれないかな」
冬也「嗚呼、如何為よう……呼吸さえ…………私が為る必要はあるのか?」
雅人「嗚呼、クソッ……気持ち悪ィ、モヤモヤする…………嗚呼!」

100「病んだぁぁぁああああ!!!!」


仁「…………これで良いの?」
要「おー、メイドくん! 丁度良いところに」


琴葉「昨日、すっごく気持ち良かったよぅ? また、もう一回シよっか? 私のレン……わたしだけのレン」
100「えっ、あ、あの……」
琴葉「遠慮なんてしなくていいの。欲望のまま、私を愛して」
100「え、あっ、…………」
904「ねぇ琴葉ちゃん無視しないで! かまってよ!! かまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまってかまって」
4「傷付けて良いか? なぁいいだろ? 少し痛いだけだから、すぐ楽にしてやる」
琴葉「……邪魔しないで。響、此奴等を押さえて」
響「畏まりました、ご主人様」
冬也「はは……私は死んだ方が良いんだ…………」
雅人「嗚呼、怖ェよ……助けてくれ……裏切らないでくれ…………!」


仁「もう手遅れじゃない?」
要「んー、そーかも」
仁「要さんはそれで良かったの?」

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