第26話 激戦開幕!喧嘩相手は未来からやってきた その2
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少しだけ申し訳ない気持ちを持ちつつ出された料理を食べてみる。
その瞬間、口の中を中心としてそれに連なるように刺激が喉から内臓、上へは脳の隅々にまで衝撃が電流となって駆け巡った。
「美味ぇ! これ凄ぇ美味ぇ!」
「おやおや、若いのに世辞が上手いじゃないか。そう言って貰えると作ったこっちも嬉しいよ」
「ガハハッ! ガキの癖に口が達者じゃねぇか。ま、お前の言う通り此処の飯は美味いから良く仕事サボって来るんだけどな」
「サボって? そう言えば駒木さんは仕事何やってんすか?」
「ん、俺か? 見ての通り刑事だ。最も4課所属の少年課だけどな」
焼きそばを啜りながら力はふと考えた。
確か、元の時代で何時も自分を追い掛け回していた佐津田刑事は捜査1課所属のベテラン刑事だった筈。
まぁ、自分の事を捕まえる事に躍起になりまくったせいで最近では1課内でも若干肩身が狭い思いをしていると言うのを風の噂で聞いたのを思い出す。
しかし、だからと言って同情して捕まる気など毛頭ない。
仮にカツ丼を奢ってくれるのであれば考えても良いがーーー
「駒木さんがこの町に居るお陰で俺らは大助かりしてんだぜ」
「そうそう、気軽に悩みを聞いてくれたり、時には飯とかも奢ってくれるしさ」
「良いな〜〜。俺んとこの刑事なんて俺と目が会った瞬間「逮捕だぁぁ!」って言って追い掛け回して来るんだからさぁ。しかも飯も奢ってくんないし」
「んだそりゃ。禄でもねぇ刑事だな。刑事の風上にも置けねぇ」
「って、そう言う駒木さんだって人の事言えた義理じゃないでしょうが。今回の支払いだって、どうせ署の経費とかで落とすつもりなんでしょ?」
「まぁな。まぁそのせいで最近上の連中が何かとうっせぇが俺はまぁ気にしてないがな」
嫌、其処は気にした方が良いのでは?
自分のとこに居る刑事とはあまりにも違いすぎるそれに力も内心ツッコミを入れざるを得なかった。
「って、そんな事したら最悪クビにされちゃんじゃないの? 駒木のおっちゃん」
「その辺は心配いらねぇよもやし。何せこの駒木さんにかかりゃ強盗犯だろうが殺人犯だろうが海外マフィアだろうが100%検挙しちまう凄腕刑事だからな」
「ついこないだなんて裏取引してる暴力団数十人を一人で豚箱にぶち込んだしな」
「その前なんて武装した銀行強盗相手に素手で逮捕とかしちまうんだ。駒木さんをクビになんかしたらこの町は犯罪都市になっちまうよ」
さりげなくまた「もやし」と言われたが、それが気にならない程駒木の武勇伝が凄まじく思えた。
仮な話、この刑事を某国のテロリストの居る拠点に向かわせれば即日でテロリストが全員豚箱送りにされそう。
等と、食事と雑談で店内が賑やかになっていた丁度その時、再度店内入口が開かれる。
現れたの
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