プロローグ
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ふとマグナモンのことを思い出したヒカリは大輔に尋ねた。
「ねえ大輔君。もうブイモンをマグナモンに進化させることは出来ないの?」
もしマグナモンへの進化があれ以降も使えるなら自分達の最大の戦力になるとヒカリは思ったのだが、大輔は首を横に振る。
「あのデジメンタルはキメラモンとの戦いで完全に消えちまったよ。あのデジメンタルの力は凄え強かったから少し残念だけどさ、でもあれは本当の一乗寺の優しさが俺に力を貸してくれたんだ。紋章は個性なんだろ?あの時感じた優しさが本当のあいつなんだって俺は信じる…そう信じたいよ」
「そっか…でも無理しないでね。大輔君、1人で背負い込んで誰にも言わないで解決しようとするから…」
「………あのさ、それはヒカリちゃんにだけは言われたくないなあ…ヒカリちゃんだって誰にも言わないで無理すんじゃん。それはヒカリちゃんにそっくりそのまま返すぜ」
「ううっ!?」
確かにと今まで黙って聞いていたテイルモンとチビモンは思った。
大輔とヒカリは1人で背負い込んで自分だけで解決しようとする傾向がある。
変なところが似ているなとテイルモンとチビモンは思った。
「お互いに苦労するわね…」
「そうだな…」
互いに顔を見合わせながら、大輔とヒカリに聞こえないように呟く。
「チビモン?」
「テイルモン、どうかした?」
「「いや別に、何でもない」」
チビモンとテイルモンが合わせて言うと大輔とヒカリは疑問符を浮かべながらも自宅へ向かおうとしたのだが。
「ん…?」
空間が捻れるような妙な違和感を感じて上を見上げるチビモン。
「だいしゅけ!ヒカリ!上だ!!」
「え?うわあっ!?」
チビモンが異変に気付いて叫ぶと上から落ちてきた巨大な岩に大輔はヒカリの手を掴んで咄嗟にかわした。
岩はズシンと重そうな音を立てて先程立っていた大輔とヒカリのいた場所に転がった。
後僅かでも遅かったら下敷きになって死んでいたかもしれない。
慌てて岩が落下した上を見上げると、大輔達は空間が捻れているのを見た。
「何だよあれは…?」
「空間が捻れてる…?」
「なあ、テイルモン。あれ、デジタルゲートに似てないか…?」
「ええ、でも…何処かが違うわ」
チビモンとテイルモンはあれはデジタルワールドに関係があるのかと考えた。
突如、空間の歪みから3つの光が降り注いだ。
3つのうち2つは大輔とヒカリのD-3に。
光を吸い込んだD-3は色が変化し、大輔とヒカリのD-3は白い部分が黒に変化した。
見た目の変化はそれだけなのだが、チビモンとテイルモンはD-3に吸い込まれてしまい、驚く間も抵抗する間もなく大輔達は猛烈な勢いで時
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