機動戦士ガンダム
2268話
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っちの本拠地たる月に行って貰うのがベストだ。
そうなれば補給やら何やらの名目でアークエンジェルもどきのこのホワイトベースを調べる事も出来るし、搭載されているMSにしても同様だ。
特に、出来ればガンタンクは個人的にあまり乗りたくない……といか、高機動戦を得意とする俺にとってはあまり面白くない機体なので、出来れば月でデータを取って乗らないようにして欲しい。
ルナツーがルナ・ジオン軍によって既に陥落させられていても、データを取るという点では同じような物ではあるが……ただ、やはり機材とかが連邦軍の物よりは、ルナ・ジオン軍の方がいいだろう。
よし、そうした方がこちらとしても連邦軍との交渉で色々と有利になるし……そうさせてもらうとしようか。
決断すれば、気分はすっきりする。
何より、ルナ・ジオン……いや、シャドウミラーの者だと隠さなくてもいいというのは、この場合大きな利益だった。
ただ、アクセル・アルマーという名前をどうするか、が問題だな。
まずないと思うが、俺がアクセル・アルマーだと知って、人質に取る……などという事を考える奴がいないとも限らない。
建国宣言の時に生身の力についてもその片鱗を見せてはいるが、世の中には頭の固い者も多い。
こっちに集まっている情報によれば、魔法などというものは存在しないと、俺が見せたのはあくまでも手品でしかないと、そう言ってる奴もいるらしいし。
まぁ、そういう風に思うのであれば、こちらとしても特に何も言うつもりはないが。
本当にそう思ってるのなら、それこそこちらとしても相対した時に色々とやりやすいし。
「メリル、呼ばれたから俺はちょっとブリッジに行ってくる。……準備をしておけ」
短くそれだけを告げるが、その準備という事で大体俺の言いたい事は分かったのか、メリルは頷きを返す。
「分かりました。すぐに準備に入ります。……ただ、イザークさんも気をつけて下さいね」
「ああ。こっちも多分問題はない」
そう言葉を交わすと、アムロが微妙に嫉妬の込められた視線をこっちに向けているのに気が付く。
あー、うん。メリルと親しげに話していたのが駄目だったのか?
ただ、俺が視線を返すとアムロもすぐに自分がどんな視線を向けているのがに気が付いたのか、そっと視線を逸らす。
それを気にした様子を見せず、アムロに声を掛ける。
「ブライトをあまり待たせると怒られるだろうし、さっさと行くぞ」
「え? あ、はい」
嫉妬の視線で俺を見ていたという後味の悪さがあったからか、アムロは俺の言葉に頷き、ブリッジに向かう。
一瞬、俺の正体を知らせるのなら影のゲートを使って転移してもいいんじゃないかと思わないでもなかったが、一応ホワイトベースの中を見ておくのは悪い事じゃないと判断し、
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