機動戦士ガンダム
2268話
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シャアと戦っても、勝つ事は出来ずとも負けはしなかった筈だ。
そんな風に考えつつ、俺はアムロに視線を向ける。
だが、そんな視線を向けられた事そのものが、アムロにとってはあまり面白くないのだろう。こちらを睨み付けてくる。
「ほら、君もあまりイザークさんに突っかからないの。アムロ君だったわよね? 貴方がホワイトベースを守ってくれたのは、皆が分かってる事なんだから」
「え? その……」
メリルにそう言われ、アムロは照れたのか、頬を赤く染めながら視線を逸らす。
うん。俺が言うのもなんだけど、ムッツリだな。
まぁ、メリルは間違いなく美女と呼ぶに相応しい美貌をしており、その身体も女らしい起伏に富んでいる。
思春期真っ只中の、女に興味津々たる10代半ばのアムロにしてみれば、それこそメリルに興味を持つなという方が無理だろう。
……もしかして、メリルが色仕掛けをすればアムロはあっさりとルナ・ジオンに引っ張り込めたんじゃないか? そう思ってしまうくらいに。
まぁ、メリル本人は軍人としての教育を受けたとはいえ、貴族令嬢だ。
色仕掛けの素養はあっても、実際にそれが出来るかと言われると……正直、微妙なところだろう。
ただまぁ、アムロもムッツリとはいえ、そこまで積極的に女を口説くといった真似が出来るようなタイプじゃないと考えると、もしかしたらこの2人が上手くいく可能性もない訳ではない……のか?
とはいえ、アムロの場合は既にフラウと若干進展しているようなので、その辺がどうなるか微妙なところだが。
「イザークさん、それよりもこれから……」
「おーい、アムロとイザークの2人は、至急ブリッジに来て欲しいそうだ!」
メリルの言葉を遮るように、メカニックの1人がこっちを見て叫ぶ。
通信機の近くにいるということは、恐らくブリッジと何らかの連絡をしていて、それで急に呼ばれたのだろう。
まぁ、シャアとの戦闘が終わった直後だ。ブリッジにいるブライトにしても、俺達と色々と相談することがあるのだろう。
何しろ、俺とアムロは今のホワイトベースにとって唯一のMSパイロットだ。
それこそ、俺が色々と怪しいと分かっていても、現在は使える者は使う必要があると、そう考えるのは当然だった。
こっちとしても、ガンキャノンに乗れるのは嬉しい。
戦闘の関係のない時であれば、ガンダムにも乗ってみたいし……ガンタンクにも一応は乗ってみた方がいいのかもしれないな。
とはいえ、実際にその機会があるかと言えば……まずないだろう。
恐らくブリッジに呼ばれた理由は、これからどうするかという事だ。
そしてホワイトベースにとっての最善は、ルナツーに向かう事。
……ん? 待てよ。ふと思ったんだが、ホワイトベースのデータとかを調べるのなら、こ
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