暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2267話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うだ。セイラ……お前に分かりやすく言えば、アルテイシアに協力してルナ・ジオンを建国した人物だな」

 そこまで言ったところでMS2機の動きは止まり、一旦離れる。
 だが、すぐにお互いに向かって真っ直ぐに進み、ぶつかり合う。
 傍から見れば、それこそ今の俺達は格闘戦をやっているようにしか見えないだろう。
 そうしながら、言葉を交わす。

『何故そのような人物がサイド7にいた!』

 間髪入れず出てくる問い。……いや、この場合は詰問と言うべきか。
 シャアの気持ちも分からないではない。サイド7に俺がいるというのは、シャアにとっても完全に予想外の事だったのだろうから。
 というか、正直俺もここで原作が始まるというのは、ちょっと予想外だったし。
 連邦軍が怪しい動きをしているという話だったので、もしかしたらという可能性を考えていない訳でもなかったのだが。

「こっちにも色々と理由があってな。それで、何故お前は月に来ない? 妹を見捨てるつもりか?」
『勝手な事を言うな!』

 俺の言葉が余程気に障ったのか、接触回線で流れてくるシャアの声には強い怒気が籠もっていた。
 ジオン軍のTV番組とかに出る時は冷静な様子を売りにしているシャアだったが、今のシャアにはその片鱗は一切ない。

「どうした? 図星を突かれて怒ったのか?」
『ふざけるな! 私がアルテイシアを見捨てる訳がないだろう! こちらの事情も知らず、勝手な事を!』

 叫ぶシャアは、その腹いせだとでも言いたげに、ヒートホークをガンキャノンの頭部に向けて振り下ろす。
 ザクとは比べものにならない装甲を持つガンキャノンだが、だからといって大人しくヒートホークの一撃を受けるといった選択肢は存在しない。
 ましてや、頭部というのは観測機器を含めて精密機器が多く集まっている場所だ。
 そのような場所をヒートホークで殴られ、カメラの類が壊されるという選択は絶対に避けたい。
 そんな訳で、俺はビームライフルを持っていない左手で、ヒートホークを振り下ろそうとしていたS型の腕を掴む。
 こうして単純な腕力勝負――MSの場合にもその表現が合ってるのかどうかは分からないが――に持ち込めば、S型とガンキャノンでは明らかにガンキャノンの方が上だ。
 ピクリとも動かないS型の腕に、シャアは苛立ちも露わに叫ぶ。

『放せ!』
「そうだな、お前がセイラをどう思っているのか正直に話したら、こっちも放してやってもいいぞ」

 話すと放す、言葉としては同じだが、当然その意味は大きく違う。

『くっ! 貴様、アクセル・アルマー! 一体、何を考えてアルテイシアを誑かした!』
「別に誑かした訳じゃない。ルナ・ジオンの建国については、セイラが自分で考えた事だ」

 言葉を交わしつつ、俺
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ