機動戦士ガンダム
2267話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と一緒に行動していた開発者達の生き残りもいるので、それを考えると後で何か聞かれることがあるかもしれないが……まさか、精神コマンドなんてものがあるとは、思いもよらないだろう。
まぁ、ブライトとかアムロとかは俺がルナ・ジオンの人間、もっと言えばシャドウミラーの人間であると半ば確信しているようなので、もしかしたら……本当にもしかしたら、魔法でMSの性能を上げたという結論に辿り着く可能性は皆無ではないかもしれないが。
ともあれ、急激に加速したガンキャノンはシャアの乗るS型との距離を見る間に縮め……ガンダムよりも厚い装甲を使い、体当たりする。
非常に強い衝撃がコックピットを揺らすが、それでも今回の一撃はザクの左腕を破壊する程度に留まる。
いっそ、コックピットを狙えば一気に潰す事も出来たかもしれないが……まさか、セイラの兄に向かってそんな事は出来ない。
それに、こうして揉みくちゃになった状態にするのが、最優先目標だった以上、これは最善の結果と言えるだろう。
「シャア・アズナブル」
『……何だね?』
こうやって言い争っている間にも、2機のMSは絡み合った状態で移動しているのだが……シャアの口調には、そのような焦りを感じるようなことはない。
だが、その平然とした態度も、俺の台詞を聞けば変わる筈だ。
「何故、月に来ない? お前の妹のセイラは、ジオン・ズム・ダイクンの理想を掲げてルナ・ジオンという国を作った。なのに、その兄のお前は一体何をやっている? 今まで、月に来る機会は幾らでもあった筈だ」
『何っ!?』
俺の予想通り、シャアは俺の言葉を聞いて動揺した様子を見せる。
まぁ、連邦軍のMSと戦っていたのに、いきなりセイラの名前が出てきた事で驚くのは当然だろう。
あ、でもシャアはセイラって名前を知ってるのか?
もしかして、アルテイシアという名前しか知らなかったりするのかもしれないな。
ただ、ルナ・ジオンという言葉を聞けば、セイラがアルテイシアを示しているのはすぐに分かるだろう。
「改めて聞く。セイラ……いや、アルテイシアの下に行かないのは、何故だ? シャア・アズナブル。……いや、キャスバル・レム・ダイクン」
『貴様、何者だ!』
叫ぶシャア。
まぁ、隠していた自分の事をこうもあからさまに聞かれては、無理もないか。
「イザーク・ジュール……いや、偽名を使っているお前の前で、俺まで偽名を使うのは面白くないな。アクセル・アルマー。ルナ・ジオンを保護国にしている、シャドウミラーを率いている者だ」
音声データの類は、後で消しておく必要があるか?
まぁ、アムロやブライトは半ば俺の正体に気が付いているんだから、今更って気がしないでもないが。
『アクセル・アルマー……だと!?』
「そ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ