第六章
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そのうえでスパルトイの一体の額を貫いて倒した、モンスターは忽ちのうちに金塊になった。二人も彼の働きを見てだった。
佐藤兄妹も戦闘に入った、佐藤は村正を振るい香菜は風魔手裏剣を投げてそのうえで敵達をなぎ倒していった。
神具で戦う中でだ、空いている手から術を放ってそれでもモンスター達を倒してものの数分もしないうちにだ。
スパルトイ達を全て倒した、マックウィーンは敵がいなくなったことを確認してから金塊達を拾う二人に対して言った。
「よし、これでじゃ」
「ああ、後はな」
「洞窟の奥に行ってな」
「そしてや」
「ドラゴン退治やな」
「そうじゃ、いよいよじゃ」
まさにとだ、これまで以上に意気軒高な声で言った。
「退治しに行くぞ」
「そうやな、あと少しや」
「この洞窟の長さは知らんけど」
「それでもな」
「あと少しや」
「そうじゃ、行くぞ」
こう行ってだ、洞窟の中でも先頭に立って進んでいった。金塊を拾い終えた二人はここでも彼に続いた。
だが強透視の術を使ってだ、香菜は兄に囁いた。
「なあ兄ちゃん」
「僕も使ったわ」
佐藤もこう答えた。
「罠を確かめるついでにな」
「そっちの術使ってやな」
「一緒に強透視の術も使ったけどな」
「モンスターの反応はやな」
「なかったわ」
そうだったというのだ。
「ということはや」
「ドラゴンはおらんな」
「そうみたいやな」
こう二人で小声で話した。
「爺ちゃんにとっては残念なことやけど」
「噂は噂やったか」
「それに過ぎんかったみたいやな」
二人で話した、そしてだった。
マックウィーンと一緒に進んでいった、奥に着くまでに大して時間はかからなかったがその奥にあったものは。
ドラゴンの骨、巨大なそれがうず高く積まれていた。特に角のある頭蓋骨が目立っていた。その頭蓋骨を見てだった。
香菜は目を鋭くさせてこう言った。
「これはレッドドラゴンやな」
「わかるんか」
「ああ、この頭蓋骨の形はな」
まさにというのだ。
「レッドドラゴンや」
「頭でわかるんやな」
「そや、それでな」
「ああ、死んでるな」
「そのことは確かや」
こう言うのだった。
「スカルドラゴンにもなって動く気配ないしな」
「寿命か何かで死んだか」
「成仏してるな」
「全く、死んでおるのならそう言うのじゃ」
マックウィーンもその亡骸を観ていた、老ガンマンががっくりと肩を落として言った。
「確かにな、折角わしの最後の敵になると思ったが」
「爺さん、何ていうかな」
佐藤は肩を落とすマックウィーンに後ろから声をかけた。
「こうしたこともな」
「あるか」
「そや、そもそも噂やったやろ」
「ドラゴンがまた出たことはじゃな」
「それでもここまで
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