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山奥の一家
第一章
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の念を持った。それを隠しつつ老婆に対して言った。
「わし等は旅のモンじゃ」
「冒険者じゃ」
「それでこの辺りまで来たが」
「よかったら一晩泊めてくれるか」
「金はあるけえのう」
「おやおや、それなら」
 老婆は笑顔で二人の話を聞いてこう言った。
「どうぞ。お金はいらないよ」
「金はええんか」
「いいよ、お金が必要ない生活をしてるからね」
 だからだとだ、オーガはにこりと笑って答えた。
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