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おぢばにおかえり
第四十八話 合格してその十五

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「教会長さんですから」
「そうね、じゃあね」
「それならですね」
「ちっちはまずはね」
 教員免許とかよりもというのです。
「そちらになるわね」
「大学を出てから」
「じゃあまずはおみちを勉強して」
「そうしてからです」
「大学を出たら実家に帰るの?」
 先輩は私に卒業後のことをさらに聞いてきました。
「そうするの?」
「一旦ですか」
「ええ、どうするの?」
「そうなりますね」
 私は先輩に考えながら答えました。
「やっぱり」
「そうよね、ちっちも」
「はい、それからですね」
「講習受けさせてもらうのは」
「そうなると思います」
「そうして会長さん継がせてもらうのね」
 ここで先輩は何故か阿波野君を見てです、それから私ににこりと笑ってそうしてこうしたことを言われました。
「お婿さんも迎えて」
「そうなりますけれど」
「大事にしてね」
「えっ、誰をですか?」
「そのうちわかるわ。間違ってもね」
 今度は悲しい感じのお顔になって私にお話してくれました。
「酷いことはしないでね」
「意地悪とかですか」
「自分は悪い奴をやっつけるつもりでしたら相手は間違ってただけでしかもずっと恨まれることもあるから」
 先輩に何かあったらしいのは私も聞いています、先輩は今ご自身で私にそのお話をしてくれました。
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