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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第16話 乙女たちの話し合い
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少し経ってからだった。
「聞きたいことというか……頼み事なんだけど」
「ん、なになに? なんでも言って?」
割と色々出来るフローラからの、なかなかない頼み事。セレシアは他の人には理解できないであろう期待を少しだけ抱きながら、耳を傾ける。
「私の保護依頼ってね、2週間が一旦の目途なの。だから、その一区切りだけで終わった時のために、フォンバレンくんとスプラヴィーンくんにお礼の手料理を振る舞いたくて」
「なるほどねー。でも、あたしでいいの? もっと料理上手な友達いるでしょ」
「そうだけど、依頼のことが絡んじゃうとなおさら、ね」
「あーそっか。あれってあたしたちだけの秘密なんだっけ」
依頼のことは、未だに誰にも明かしてはいない。エース、ミスト、セレシア、パードレ、ソレーラと依頼による保護対象のフローラの6人だけが知る、超機密事項レベルの依頼となっている。
普段からフローラからセレシアへの頼み事は多いのだが、依頼が絡むとなるとこれは自分にしか出来ない仕事。エースやミストよりも戦闘能力が落ちることを自覚している身としては、このような形で役に立てるのなら願ったり叶ったりでもある。
少しだけやる気が入ったセレシアは、一つ頷いてから言葉を発した。
「分かった。何が作りたいか、とか、まだ決めてないことが決まったら言って」
「うん、なるべく早く決めるね」
「あんまり焦ってもダメよ。時間に制限はあるけども、しっかりと考えなさい」
右手の人差し指をビシッとフローラに差しながら、セレシアは少しだけ真面目な表情でそう言った。差されたフローラはその仕草と言葉に少しだけ面食らったような顔をし、それを見たセレシアはしてやったりといった感じでニヤリと笑みを浮かべる。
「どう? 今のデキるお姉ちゃんっぽかった?」
「う、うん。ぽかった」
遅れながらもセレシアの仕草の意味が分かり、彼女の笑みに釣られてフローラも笑ったところで、お待ちかねの料理が運ばれてきた。一般的な女性が食べるにはやや多めだが、2人はこの料理をいつも難なく平らげている。
「はい、いつものハンバーグ定食大2つ。2人だけの時間を、どうぞごゆっくり」
「ありがとうございます」
2人揃って頭を下げると、店員は再び外へと出ていった。そのドアが閉められたことを目で確認したセレシアが再び前に視線を向けると、そこには先ほどまでの笑みを消したフローラがいた。
「2人だけの時間……か」
「どうしたの、フローラ」
「いつでもどこでも、こんな風に楽しく話せたらいいのにな、って、そんなこと思っちゃった。ダメだね、私」
フローラがぽつりと呟くように言った言葉は、その場に重い響きを残した。セレシアもその重
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