暁 〜小説投稿サイト〜
ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第16話 乙女たちの話し合い
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依頼開始の次の週、すなわち5日目から9日目はハプニングに遭遇することなく、事件未解決であることを忘れそうなくらい平和なままで終わった。
そんな1週間を終え、2回目の帰省となったこの週末。全く懸念事項がない中で過ごす我が家は、フローラに居心地のよさを実感させるのには十分すぎた。
誤解を招く表現なので訂正しておくと、フォンバレン家は居心地の悪かった場所、というわけではない。2人が優しくしてくれたおかげで不自由なく過ごせたのはこの身で経験した事実であり、時折見せてしまったワガママに2人が嫌な顔1つせずにいてくれたことは、フローラにとって非常にありがたかった。人の中身に踏み込むほど素が見えて嫌いになる、ということを言う人もいるが、フローラと2人との間ではそんなことはなく過ごせた。
だが、快適に過ごせるわけではなかったのもまた事実。いつもドキドキしながら生活する、ということほど過ごしにくいものは数える程しかない。エースと同じ屋根の下で毎日寝る、というだけでもフローラにとってはかなりの挑戦なのにも関わらず、朝に弱く夜も1人では寝られないという弱点が拍車をかけて、フローラにとっては起床と就寝、つまり1日の始まりと終わりが試練と化していた。
そんな状況があった上での我が家のベッドでの睡眠は非常に快適であり、また我が家では何故か1人で就寝起床が出来ることもあって、フローラは1週間ぶりに誰にも起こされることなく十分な睡眠から目覚めていた。
「ふあ……」
朝日が差し込む部屋の中、ベッドから上体を起こして寝ぼけ眼をこすり、次いで完全に立ち上がって大きくノビをする。上げた腕を重力に任せてすとんと落とすと、フローラは自室の扉を開けてリビングへと向かった。
すでに皆が活動を始めていたリビングでは、フローラの母親であるネロ・スプリンコートが洗濯物を干していた。
「お母さーん。朝ご飯は?」
「キッチンに昨日買い置きしておいたパンがあるわよ」
「はーい」
キッチンに向かうと、そこには確かにパンがそこそこな数置いてあった。食器棚から皿を取り出していくつか好みのものを取ると、牛乳をコップに注いでからテーブルに座り、行儀よく食べ始める。
それから15分ほどはテーブルから動くことなく、食事しつつ今日何するかを考えていた。これといって何かしたいということはないが、休みの間にこちらでしか出来ないことを何かしらしておきたい、というのが願望である。
しかし、その願望を満たすことの出来るプランを考えつくよりも朝食を食べ終わる方が早かった。考えながらだと手に持ったものを落とす可能性もあるので、いったん考えるのを止めてから台所に向かいシンクに皿とコップを入れる。
とその時、玄関口から誰かの来
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