553部分:第三十二話 遥かな昔からその十四
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「この城達は私がいなくなれば消し去るべきだ」
こう言ったのである。
「この世から永遠に」
「永遠に、ですか」
「誰からも理解されないのだ」
王は深い悲しみと共に言う。
「それならばだ」
「消し去るべきなのですか」
「私を理解してくれる人は僅かだ」
王が最もわかっていた。自分の理解者の少なさは。
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