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永遠の謎
552部分:第三十二話 遥かな昔からその十三
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てここにですか」
「逃れている。同じだな」
 まさにそうだとだ。王はやや自嘲を込めて呟く。
「牢獄からな」
「ミュンヘンが。陛下にとっての」
「あの王宮もだ」
「牢獄なのですか」
「だから私は逃れたのだ」
 そうだったとだ。王は話す。
「そうした意味もあったのだ」
「このノイシュヴァンシュタインに」
「ヘーレンキムゼー等もですね」
「人は自由を求める」
 王は今度はこんなことも言った。

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