暁 〜小説投稿サイト〜
魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第13話 メイド兄弟と琴葉
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
佐の一人に殺され、もう一人の少女は実験に携わっていた研究員を殺した。その事実から逃げるために、二人の少女は組織を逃げ出した。が、生きる手段が無くなりかけた頃に追い付かれ、殺人犯となった少女は頭を撃って自殺した。そのショックで、少女は組織の人間の大半を殺し、組織から再度逃亡する。
「君達が何年掛かっても殺せない、唯一の敵」
―――少女はとある医者に拾われた。その数ヶ月後、その組織や少女等は、戦場で会うことになった。何度も勝負を繰り返すが、少女は実験に因って生まれた強大な力で、組織の力をねじ伏せた。
「邪魔者を排除する、便利な道具として扱われた」
―――少女は襲ってきた敵を相手し続けた。数回ほど命を落とした。が、魔法で蘇生され、道具のように何度も何度も、壊れては修理されて、使い続けられた。
「ただの狂った"化物"だ」
―――だが、そんな少女はいつも血の雨を浴びたように、服を真っ赤に染め、髪から死を滴らせ、ただただ、嫌だと叫ぶことも無く―――
――――――笑っていたという。
裏社会では有名な話だ。まぁ、その組織はかなり大きなもので、そこの最年少幹部が色々やらかしたのだから、有名になるのもおかしくない。
私の元部下の兄弟の兄・
響
(
きょう
)
と、弟・
仁
(
じん
)
が、こちらを睨む。が、非合法組織に居たようなヤツが、こんな事で怯む訳が無いのだ。
「ハハッ! お前ら、そう言えばいつも私の事、何て呼んでたっけ? "琴葉様"だっけ? それが、今では睨んでくるし、殴り掛かってもくるしで、私がどんだけ苦労してお前らを育ててやったのか、考えたことある?」
響の前に立ち、片方の手を壁に付ける。"壁ドン"というヤツだ。座った状態で拘束しているため、此奴等より身長の低い私でも、普通に見下すことが出来る。
「お前ら、ずっとご主人様ご主人様って言ってさ?
首領
(
ボス
)
にひたすら媚びを売りまくるから、大変だったんだよ。人が殺しの仕方とか、魔法で人を殺す方法を教えてやってんのに、自己流を貫くしさ。カタチが無くなるまで痛め付ける? そんな面倒臭いこと、するなって"教育"したよね? 如何為て師匠の言うことも聞けないの? 君はそんな駄目なメイドだっけ」
響が私を殴ろうと拳を振り上げようとするが、枷が固定されているため、腕を上げることすら出来ない。
その様子をじっくりと楽しんでから、仁の前に移動する。
「剣だったり銃だったり、刀だったり爆弾だったり、使い方を教えてやったのは私だよ? 君に武器の使い方を教えてやったのに、如何為てそれを私に使うの? 恩を仇で返すのが君達のやり方なの? 最悪だね。どうせ、これまでにも何回も依頼を断られてんだろうね。私の"教育"を忘れてしまうようなヤツだからねぇ」
悔し
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ