機動戦士ガンダム
2266話
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ドで寝かされるような重傷を負っているというのに、その言葉に込められた力はとてつもなく強い。
だが……それも、当然だろう。
赤い彗星のシャアは、ジオン軍がプロパガンダで全面に押し出している存在なのだから。
その上で迎え撃つのが素人同然のアムロと、艦長代理をしているのが士官候補生で、ブリッジメンバーも殆どが素人。
その辺りの事情を考えれば、まさに悪夢としか言えないだろう。
……ただし、それはあくまでも俺以外にとっての話だ。
俺にしてみれば、シャアと遭遇するというのは意外だったが、喜ぶべき事でもあった。
何しろ、今まで散々接触しようとしても無理だったシャアとここでようやく接触出来たのだから。
「赤い彗星のシャアか。……ブライト、どうする? MSに乗ったばかりのアムロだけに任せるのは危険じゃないか?」
映像モニタに表示されているブライトに、そう通信を送る。
正直なところ、アムロがシャアと戦うのを邪魔するというのは、アムロの成長の機会を奪うという事になる。
原作の流れが具体的にどのようなものかは分からないが、少なくても俺が見た光景では、シャアが小惑星を地上に落下させようとしてアムロと戦っていたのは事実だ。
アムロが今よりもかなり年上になっていたのは間違いないが、ともあれアムロにはシャアと互角に戦えるだけの実力を身につけて貰う必要がある。
だが……ここで出てきたのがシャアとなると、ルナ・ジオンに協力している者として、顔を出さなければならないのは間違いなかった。
『だが、ホワイトベースの防御をどうにかする訳にもいかん』
「その辺は、いっそ俺とアムロを交換すればいい。少なくても、俺はアムロよりもMSに慣れているから、一方的にやられる事はないぞ」
『ぐっ……』
言葉に詰まるブライト。
……まぁ、リックドムのジャイアントバズとかを持っていないのなら、シャアの機体でもガンダムを倒すのは難しいのだろうが。
取りあえずその辺は今は出来るだけ黙っておいた方がいいので、スルーしておく。
『分かった。任せる。イザークの機体の方が防御力は高い。ホワイトベースがサイド7から撤退するまでの時間を稼いでくれ』
少し考えた後で、ブライトが口にしたのは俺に任せるという言葉。
その理由としては、やはりブライト本人が口にしたように、ガンダムよりもガンキャノンの方が装甲は上というのもあるのだろう。
「了解した。……けど、別に倒してしまってもいいのだろう?」
『……好きにしろ』
何故か俺の台詞に呆れた様子のブライト。
まぁ、連邦軍にとって赤い彗星というのは悪魔に等しい存在だ。
そんな存在を相手に、倒してしまってもいいのかと言われ、それで真面目に受け止められる筈もない。
もっとも、そ
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