機動戦士ガンダム
2266話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もっとも、砲弾の数が40発しかないんだから、それを考えれば連射すればすぐに残弾0になりかねないが。
ともあれ、まずはこの低反動砲を撃ってみるとするか。
ミサイルに狙いを付け、発射のトリガーを引く。
瞬間、低反動砲が揺れ、その砲弾はあらぬ方に向かって飛んでいく。
……おい?
低反動砲の取り付けが甘かったのか、もしくは単純に設計ミスなのか。
それは分からないが、撃った瞬間に砲身が揺れ、その狙いは完全に外れてしまう。
一体、このMSを作った奴は何を考えてこんな構造にしたんだ?
ともあれ、ミサイルを狙った砲弾が外れたのは間違いない。
至近距離からならともかく、かなりの距離がある状況で狙いが逸れると、当然のように標的に当たる筈がない。
あの砲弾、妙なところに命中しないといいんだが。
そんな風に思っていると、不意にブライトが映像モニタに映し出される。
『イザーク! しっかり狙え!』
「それを言うなら、このガンキャノンを開発した技術者に言えよ……な!」
低反動砲が役立たずである以上、こちらとしてはそれ以外の武器で攻撃をする必要がある。
そんな訳で、ビームライフルを使ったのだが……こちらは無事ミサイルに命中し、宇宙空間に爆発の花を咲かせた。
うん、低反動砲の方は使いにくかったが、ビームライフルは結構使いやすいな。
取りあえず、低反動砲の不具合が解決されるまでは、ビームをメインにして使った方がいいな。
そう考え、1発、2発、3発と狙う。
俺の射撃や命中のステータスが高い影響もあってか、その全ての攻撃がミサイルに命中し、最初の1発に続いて、次々に爆発の花を宇宙空間に咲かせていく。
『な……』
映像モニタに映し出されたブライトの口から、驚きの声が漏れる。
ブライトにしてみれば、まさか照準調整とかもろくにしていないビームライフルで命中させたというのが信じられなかったのだろう。
この辺を勘とか何となくでどうにか出来るのは……念動力の効果なのか、ステータスの命中や射撃の数値が高いからなのか。
「取りあえず、こっちに近づいてきたミサイルは撃破したぞ。それで……」
『ミサイルに続いて、2機のMSが接近中! けど、これは……速い!? 通常の3倍近い速度で本艦に向かっています!』
俺の言葉に割り込むようにそう告げてきたのは、ブライト……ではなく、別の者の声。
ブリッジでオペレーターをやっている者の声だろう。
にしても、通常の3倍? そのフレーズはどこかで聞いた覚えがあるな。
『シャ……シャアだ。赤い彗星の……シャアだ! ルウム戦役では、奴に5隻の戦艦が撃破された。逃げろ……逃げるんだ!』
映像モニタの向こうから聞こえてきたのは、そんなパオロの声。
ベッ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ