機動戦士ガンダム
2265話
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くる視線が柔らかくなる。
……とはいえ、それでもこっちを警戒している事に、変わりはないが。
アムロと言葉を交わしつつ、俺は格納庫にある他の機体に視線を向ける。
俺が乗っている以外にガンキャノンがもう1機、そしてガンタンクもまた2機。
現在、このホワイトベースには合計5機のMSがあるという事になる。
問題なのは、MSを動かせる奴が俺とアムロしかいないという事か。
いやまぁ、現在サイド7の周囲にいるジオン軍をどうにかすれば、ホワイトベースとしてもルナツーに向かって……恐らくそこでルナ・ジオン軍に捕まる事になって、それでホワイトベースの短い旅も終わりという事になる……と、思う。
実際にどうなるのかは、それこそこれから先で色々と変わってくるとは思うが。
『イザーク、アムロ。準備はいいか? そろそろ向こうも痺れを切らせて動いてもおかしくはない。このままここにいては、コロニーごと破壊される恐れがある』
通信モニタの半分に、ブライトの顔が映し出される。
その顔が緊張に引き攣っているように見えるのは……やはり、士官候補生だからだろう。
当然のように、今回の一件がブライトにとっては初陣となる筈だ。
その辺りの事情を考えれば、気負っていてもしょうがない。
だが、それは幾多もの戦場をくぐり抜けてきたからこそ分かる事であり、ザクとの戦いを経験したものの、素人のアムロに取ってブライトの上から目線の命令には腹が立つらしく、不満そうな表情を浮かべながら口を開く。
『分かりましたよ、コロニーを壊される訳にはいかないんでしょ』
『っ!? ……そうだ。だから、ホワイトベースがコロニーから出たら、すぐに出撃して貰う。ジオン軍が待ち受けていると思え。イザーク、お前もいいな?』
ブライトの視線に、俺は頷きを返すのだった。
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