機動戦士ガンダム
2265話
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いが……R2型やイフリートくらいのを期待しては駄目だろうな。
そもそもの話、R2型やイフリートは、機動性を重視した機体だ。
だが、このガンキャノンはあくまでも防御力を重視した機体。
ヅダのSP型たる、高機動砲台といったものではなく、あくまでも固定砲台的な役割を期待されているのだろう。
……いや、勿論本当の意味で固定砲台というなら、ガンタンクの方を意味しているのだが。
このガンキャノンは、ガンダム程ではないにしろ、ある程度自由に動く事が出来る。
だが、結局はその重装甲故に、どうしても動きがある程度鈍くなるのも当然なんだよな。
この辺、悩ましいところだ。
操縦技術である程度はカバー出来るだろうが、それはあくまでもある程度でしかない。
こうなると、もう1機のガンダムが入手出来なかったというのは、本当に悔やまれるな。
いっそ空間倉庫にあるトレーラーを取り出すか?
とはいえ、あのトレーラーの荷台にあるのが、ガンダムとは限らないのだが。
シートが被っているシルエットで、ガンタンクでないのは確定とはいえ……ガンキャノン最大の武器たる両肩の低反動キャノン砲の分、シートで確認も出来ればよかったんだろうが……あの時はそんな余裕はなかったしな。
そんな風に考えつつ取説を読んでいく。
出来れば機体を実際に動かしてみて、機体の癖を掴みたいところなのだが、今はそんな余裕がない。
というか、ホワイトベースの格納庫の中は、現在運ばれてきたトレーラーでかなり狭くなっており、機体を動かすような余裕は存在しないんだよな。
まさか、今の状況でコロニーの中に出て機体を動かす……といった事をする訳にもいかないし。
そんな風に考えていると、再び通信モニタに知り合いの顔が映し出される。
『……何で、あんたはMSに乗る気になったんだ?』
そう言ってきたのはアムロ。
だが、元々俺をMSに乗せるようにアイディアを出したのは、恐らくアムロだろうに。
実際、俺がブリッジに行った時には、アムロの姿もあったし。
「そうだな。俺がお前にガンダムに乗るように言った時、お前が守らないとフラウは死ぬ……といったような事を言っただろう? なら、そう言った俺が、使えるMSがあるのに戦わないという選択肢はない。そう思わないか?」
そんな俺の言葉に、アムロは微妙な表情を浮かべる。
何かを言い返したいが、言葉に出来ないといった様子で。
「それに……そうだな、連邦軍で開発したMSに興味があったというのもあるな。知ってるか? ジオン軍では次々と新型MSが開発されているし、ルナ・ジオン軍でも新型のMSが開発されている」
『それは……知ってるけど』
機械好きのアムロも、若干俺の言葉に興味を持ったのか、少しだけこちらに向けて
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