純粋なお遊び
合縁奇縁のコンサート 13
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界など所詮は脆く儚い幻想でしかないのだと、このオレが立証してやろう。
崩れ去る世界を、その薄気味悪い微笑みのままで見届けるが良い。
(どうせ、お前にはそれしかできないんだ)
何が創造と慈愛の女神だ、くそったれ。
偽称と傍観の罪。お前を崇める脳無し共に、とくと思い知らせてやる。
その為には…………。
夕陽がすっかり落ち込んだ真っ黒な空の下。
中央教会を出た後、お祭り色に染まっている賑やかな街路を郊外へ向かって走り続けた聖職者の一団は、民家も人通りも灯りも極端に少ない王都の一角で徐に馬車列を止めた。
全五台中、最後尾の一つ手前に並んだ車体の扉が御者の合図を受けて内側から開き、先に降りた男性に手を預けた高位聖職者姿の見目麗しい女性が舗装されていない地面へと靴裏を降ろした、
その瞬間。
「ぷりしらさまぁー!」
「ぷい……、ぷり、ちや! ぷり、ぷりっ」
「ぷーすけのぷーたろおーっ」
三人の子供が、閉ざされていた孤児院の扉を突き破る勢いで転がり出て来た。
「こんばんは、ミネット。今日も元気そうで安心したわ」
真っ先に飛び付いて来た五歳前後の小柄な女の子を右腕に座らせる形で抱え上げ
「こんばんは、キース。前よりはちょっとだけ良くなってるけど、その発音で連呼は止めてね? 地味に嫌だわ」
続いて腰に抱き着いてきた、ミネットと同じ年頃の男の子の肩を左手でぽんぽんと優しく叩き
「こんばんは、マイク。貴方には何故か悪意しか感じないから、明日の貴方の分のデザートは全部、私が貰っちゃうわね」
悪戯っ気満々な顔で近寄って来た七歳くらいの男の子には、意地悪な顔全開で応じるプリシラ。
予想外な切り返しだったのか、マイクの動きがピタッと止まり。
その場で地団駄を踏み始めた。
「お、おーぼーだぞ、おーぼー! おちゃめな子どものあいさつくらい、大人のよゆーでかるくながせよなっ! そーいうたいどをみっともないっていうんだぜっ!」
「あらぁー? 貴方はもう子供なんかじゃなくて、一人前の立派な人間なのでしょう? 神父達にいっつも言ってるそうじゃない。オレは物知りなんだぜ! すごいんだぜ! お前らよりよっぽど頭が良い大人なんだぜ! って」
「うぐっ!?」
「そんなすっごぉーいマイクを認めたからこそ、大人社会の規範に則った適切な対応をしたのになぁー。今のが「お茶目な子供の挨拶」だったなんて、おっかしいなぁー? 「大人なマイク」は嘘、だったのかなぁーあ?」
「ぐ、ぐぐ……っ」
頬に手を当ててニヤニヤと笑うプリシラに、先刻までの自身の言動で足を掬われ、たじろぐマイク。
トドメを刺したのは
「まいく、うそ、つい
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