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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第15話 今後の展望
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く、これからもこうして情報をちょくちょくくれると嬉しい。相手がどう出るか分からん以上、こちらも警護を固めたりするようなことは中々出来ん。おまけに捕まえようと思えば、多少肉を切らせる必要もあるしな。したくはないが」
「分かりました。また何かあったら報告に来ますね。では」
報告が終わったと見るに、最後に締めくくりの言葉を入れて立ち去ろうとするフローラ。もちろん、セレシアも一礼した後は同じように立ち去ろうとする。
「ん、ちょっと待ってくれ。フローラに1つ聞いておきたいことがある」
しかし、2人が揃って扉の方を向いたタイミングで、パードレが何かを思い出したのか帰ろうとしていたフローラを引き留めていた。関係はないが振り向くセレシアの横で、フローラも振り向きながら聞き返した。
「何でしょうか?」
「休日、どう過ごすつもりだ?」
「休日……?」
聞かれた質問の意図が分からず、首を傾げて聞き返すフローラ。それを見て、パードレが言葉を続けた。
「学校にいる時に襲われないように保護しているわけだが、その学校は明日から2日間休みだ。 別にその間もフォンバレン家にいても問題ないが、きっと暇だぞ? おまけに外出の時に2人のどっちかを付けざるを得ない。それだとちょっと気が休まらんだろう。慣れない生活をしていることだろうし、ガス抜きしておかないとな」
「あっ……そっか」
この反応を見るに、どうやらフローラは完全に失念していたようだ。セレシアも言われるまで全く頭になかったが、確かに休日も共に過ごすのは暇な時間が増えてしまう。
しかしそうしないと今度は保護下から完全に離れてしまうため、現状得策ではない。セレシアでもその考えに至ることが出来るのだから、当然フローラにもあったようで……
「私、どうしたらいいですかね……?」
あれこれ考えて最適解が見つからないのか、フローラが助けを求めるような声を出していた。
フローラの良さでもある『他人の考えを優先できる』というのは、こういう場面では逆に不利に働いてしまう。彼女のことを長く見ているセレシアとしてはそこを直せと言うつもりはないが、かといってこういう時に困るのもなかなかに面倒なことである。
「選択肢としてはシンプルに2つだな。このままこちらに残るか、それとも家に帰るか。実現するかしないかは置いておくとして、好きな方を選ぶといい」
そんなフローラに対して、パードレがあえてそこを外して考えろ、という意図の発言で解答を促した。どうやら、パードレもフローラの性格をある程度は理解しているようだ。
「それは……出来れば家に帰りたいですね。ずっと居座っちゃうと、ちょっと申し訳ない感じがするので」
「そうか。まぁまだ確定ではないが、帰りた
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