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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第15話 今後の展望
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たな。ややこじつけだが共通点は1回しか襲われてない、ってことくらいか」
こじつけレベルの共通点しか考えつかない、ということは、パードレの言葉の通り共通点と呼べるものがないのだろう。それはつまり、次に誰がどこで襲われるのか見当をつけることができず、防ぐことは不可能に限りなく近い、ということとイコールである。
「もしかして……迷宮入りって感じになってますか?」
「そんな感じだな。まぁ情報が少ないことが響いてるだけだからな、集まればいいんだが……この状況下でそれを言っても仕方ねぇよなぁ」
顎の辺りをいじりながら、現状をぼやくパードレ。
どうやら、本当に迷宮一歩手前らしい。相手が神出鬼没の存在では、無理もない話ではある。
「せめて誰が狙われるかだけでも分かりゃ早いんだがなぁ……」
「そうですね。対策することだってできますから」
パードレとフローラが現状に嘆くような、そんな言葉を交わす。セレシアはその横で会話を聞きつつも自らの頭で色々と考えていた。
「本当に何も共通点ないんですかねー……? ありそうなのは……例えばー……双子、とか?」
そうして頑張って可能性を探った末に出した案を、セレシアは口にする。
ただ、その声にはいつものような明るさは一切なかった。どこか返される答えの中身を恐れているような、うかがうような、そんな感じが見受けられる。
「それも世間一般を考えりゃあり得ない話じゃあないんだがな……。教師の中にも少なからず偏見持ちがいることを考えて、普段教師陣に渡している名簿にも双子かどうかは乗せてない。それを知ってるのは俺とソレーラだけだから、一生徒や外部の人間には別の情報源がない限り知りようがないな」
この世の中に蔓延っている『同い年の兄弟姉妹は忌み子である』、という考えは、大人だろうと子供だろうと持っている人は持っている。出来る限りそういう教師を採用しないようにはしているが、優秀な人材を育てるためにはやむを得ない部分も出てきてしまう……ということを2人は前にエースから聞いたことがある。
その対策を含めて考えると、セレシアの案は普通に考えればあり得ないことらしい。
「仮にセレシアの考えが的中してるとしたら、今までにエースかミストのどっちかと戦闘になってもおかしくないだろう。それがないということは、そうじゃない可能性がかなり高いってことだ。あいつらはもう身バレしてるんだからな」
「そう……ですよね。ちょっと安直だったかな」
捻りだした可能性が潰えたことを知り、セレシアは残念そうにそう言った。どこか安堵しているような感じにも見えるその反応をフローラが疑問に思うことはなく、外身と中身で微妙にずれた感じはすぐにないものとして扱われた。
「まぁとにか
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