第四章
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まり二人にそれぞれの双子を見てというのだ。
「実験に使いました」
「子供を実験に使ったか」
「実験は成功しましたが」
それでもと言うのだった。
「子供達には実験をしてから言うには言えず」
「流石に言いにくかったか」
「はい、そして」
そのうえでと言うのだった。
「ほったらかしにしていました」
「禄でもないことじゃのう」
ここまで聞いてだ、井伏は眉を顰めさせて述べた。
「そんな実験して」
「実験は成功しても」
「相手には言えんかったか」
「二人に言わないまましたので」
承諾を得ずにというのだ。
「ですから」
「全く、山本の言う通り碌でもないことをする奴じゃな」
「前はキメラを造ろうとしてたんじゃ」
山本は眉を顰めさせて井伏に話した。
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