暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2262話
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が近づいてくると、抱きしめる。
 家族全員が無事だったのはいいのだが、俺に向ける視線が得体の知れない相手に向けられるものなのは……まぁ、しょうがない。
 このUC世界の人間は、空を飛べたりとかはしないしな。

「無事ですか? と、聞くまでもないですよね」

 メリルが俺の方に近づいてきながら、そう尋ねる。
 サイド3に潜んでいた時から一緒に行動していたり、何より今日の騒動で俺の生身での身体能力を理解している。
 だからこそ、そう言ってきたのだろう。

「ああ、問題は……正直なところ、これからどうするか、だな」

 トレーラーの類は半分近くが崩落した地面に巻き込まれて消えた。
 一応まだ半分くらい残っているが、トレーラーそのものが大きな被害を受けている事もあり、操縦席はほぼ全滅近い。
 それはつまり、このトレーラーをどうにかするには何かで引っ張って移動する必要がある訳で……空間倉庫を使うか?
 取りあえず、コックピットだけを貫通されたザクは確保しておきたいな。
 パイロットが死んでいる以上、普通に収納出来る筈だし。
 だが、先程の混乱している状態でならともかく、今の状況で空間倉庫を見せるのは、色々と問題がある。

「そうですね。まずはあのMSと一緒に行動する方がいいと思います。その方が、アクセル代表の利益にもなりますし」
「イザーク、な」

 癖で俺をアクセルと呼んだメリルだったが、幸いフラウやその両親には聞こえていなかったらしい。
 その事に安堵しつつ、俺はメリルの言葉を訂正するのだった。
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