暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2262話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
感じつつ、俺はメリルとフラウ一家を掴まえたまま、安全な場所に向かう。

「アムロ! アムロー!」

 俺に手を引っ張られている状況でフラウがアムロの名前を叫ぶ。
 叫ぶが……何だか、これって傍から見ると俺がフラウを誘拐しているようにしか見えないんじゃないか?
 そんな風に若干の不満を抱きつつも、俺は大地が崩壊していない場所に向かって飛ぶ。
 とはいえ、幸いにも最初のザクによって起きた大地の崩壊は、そこまで大規模なものではなかったらしく、やがて崩壊の動きが止まる。
 もしかして、これも実はアムロのニュータイプの力……って事はないよな?
 そう思いつつ、ふとフラウに触れていることに気が付く。
 アムロと関係の深いフラウ。
 普通に考えれば、フラウは原作のヒロインという扱いであってもおかしくはない。
 だとすれば、場合によってはフラウもニュータイプなのでは? という思いがあったのだが、フラウに触れてもあの精神世界のような場所に行かないという事は、恐らくフラウはニュータイプではないのだろう。
 もしくは、ニュータイプであってもあの世界に行ける者と行けない者がいるとか?
 あるいは、単純にニュータイプ能力が低いのか、まだ覚醒していないだけなのか。
 どれが正解なのかは俺にも分からないが、ともあれフラウと触れても精神世界に行けなかったのは間違いのない事実だ。
 そんな風に思っている間に安全だと思える場所に到着し、地面に降りる。

「取りあえずここまで来れば安心だろ……って、おい待て!」

 手を放した瞬間、ザクと戦っているアムロの方に向かって走り出そうとするフラウを、半ば強引に止める。

「放して! 放して下さい! アムロが、アムロが!」

 半ば半狂乱になって、俺の手を振りほどこうとするフラウ。
 このまま俺が手を放せば、間違いなくフラウはアムロのいる場所……ザクと戦っているガンダムに向かって走って行くだろう。

「いいから、落ち着け! お前がここで迂闊に向こうに行けば、それこそアムロの足を引っ張るだけだぞ! それでいいのか!? それで死ぬのは、アムロだぞ!」

 その言葉が聞いたのか、フラウの足が止まる。
 ……俺の言葉を正確に理解したというよりは、アムロの足を引っ張る……その結果としてアムロが死ぬかもしれないと、そう思った為だろう。

「見てみろ、アムロはザクと互角に戦っている」

 正確には、操縦技術という点では明らかにザクのパイロットよりも劣っている。
 それでも互角に……いや、互角以上に戦えているのは、やはりMSの性能差故だろう。
 もしアムロがザクに乗っていれば、ほぼ間違いなく今頃は撃破されていただろう。
 つまり、それだけガンダムの性能が圧倒的だという事か。
 ……そうなれば、当
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ