公平なテストのために、全裸にします。
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またテレビの仕事か。
しかも、マニアック。
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超能力の研究で、人間を裸にしてるって知らなかった。
全裸というナチュラルな状態のほうが能力が発揮されやすいという仮説があるらしい。
動物はハダカだ。ハダカの人間は動物的な本能を取り戻すというのだろうか。
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スタジオには、某国の研究チームが招かれた。
どうやら、その国の軍部の直轄らしい。(関係ないけど)
その国の老若男女を何百人も調査した実績があるとか。おぞましい話だ。
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白衣の男性3人・女性1人のチームは英語を話したが、母国語かどうかはわからない。
収録開始。
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最初の実験──
映画「ゴーストバスターズ」に確かにあった。──裏返したカードの図柄を当てさせる単純なゲームみたいなテスト。その再現だ。
私は、男性研究者と机をはさんで対面して座り、カードを当てていく。
私はショーツ一枚の上に病院用の検査着(支給品)を着ていた。
通訳もいたが、単純なテストだから、あまり必要もなかった。
50枚のカードを試したが、正答率は教えてくれなかった。
英語の指示があり、通訳なしでも、脱衣を要請されたのだとわかった。
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脱衣シーンでもカメラは止まらない。
検査着を脱ぎ、支給品の白いショーツ姿になる私。
男性研究員と女性の通訳、それに男女のスタッフの前で半裸になる私。
何のコメントもなく、テストが再開された。
一回目と違うのは、私が乳房を見せているだけだ。
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三回目──全裸。
ショーツを脱ぐシーンは撮られなかったらしいが、
すべてをさらす私は、直立でテストされた。
座ってないと、一・二回目検査データと整合しないのでは?
そんな疑問を口にだせるはずもなく、
私の裸身をカメラが舐めた。
お尻からのショットで、まぎれもなくパンツまで脱いでいることを証明したあと、
乳房や脚といったパーツも念入りに撮影し、
撤去していない机で危険なところを隠しながら、正面からも撮っていた。
よどみなく続くテスト。緊張で、羞恥心さえ置き去りだった。
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続いて、刺激系のテスト。
全裸のまま大の字でベッドに縛られるという、過激なテストだ。
こんなの、放送していいの?
ちょうど心電図検査みたいだった。
心臓というか乳房には電極が貼られた。これはモニターだ。
右手首と右足首をクランプではさまれた。電流はここを流れるのだ。電流が心臓を通らないように右なのだが、致死レベルの出力も可能らしい。
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実験スタート。
いきなり電流が来た。
ビクンと跳ねた裸体をカメラはしっかり捉えた。
でも大丈夫。
これくらいなら耐えられる。
カード当てが始まった
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