暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2261話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
に、また1機のザクが姿を現す。
 あの動きは、恐らく俺が基地で接触したザクだろう。
 MSというのは人型だけあって、どうしてもパイロットの細かい癖のようなものが動きに出る。
 勿論、それはほんの些細なもので、それこそ人型機動兵器の扱いに俺が慣れているからこそ、分かる事なのかもしれないが。
 ともあれ、そんな2機のMSがアムロの乗った機体に顔を向け……次の瞬間、その機体は剥がれかけていたシートを完全に剥がしながら、上半身を起こす。
 ……ガンダム、だな。
 その特徴的な姿は、SEED世界やW世界で俺が見たガンダムという機体と、強く似通っている。
 そしてこの世界がガンダムの世界となると、やはりあのMSはガンダムなのだろう。
 もっともストライクやブリッツ、もしくはアルトロンといったように、ガンダムはガンダムでも具体的にどのような名前のガンダムなのかは分からないが。
 ともあれ、そのガンダムは起き上がりつつ最初にここにいたザクに向かい、頭部バルカンを発射する。 
 だが、例え相手がザクであっても、頭部バルカンで致命傷を与えるのは難しいだろう。
 基本的に頭部バルカンというのは、自分に向かってくるミサイルを撃破したり、もしくは相手を牽制、そして対人用の兵器……といった使い方が主だ。
 ちなみにここで基本的にとしたのは、当然シャドウミラーの機体は色々と別だからというのがある。
 実弾を使うガンダムのバルカンと違い、ニーズヘッグを始めとしたシャドウミラーの機体はビームバルカンが主流だ。
 そしてビームバルカンの威力は、普通のバルカンよりも強い。
 ……まぁ、バルカンだけに、例えビームでも射程距離はどうしても短くなるのだが。
 だが、ザクにとってはその攻撃は意表を突かれたのか、動きを止める。
 これが人間なら、反射的に数歩下がるとか、そんな感じなんだろうが……幸か不幸か、ザクはMSだ。
 意図的に操作しない限り、後ろに戻るといった事はない。
 ただ、正直なところ何で頭部バルカンでそこまで驚く? という疑問がある。
 頭部バルカンというのは、ザクでもFS型が装備している武装で、決して前代未聞の兵器という訳でもない。
 あ、でもFS型はS型が作られるようになってからは、殆ど日の目を見る事がなくなったので、かなり珍しい機体なのは間違いない。
 その辺りの事情を考えると、今の新人パイロットとかならFS型を知らない奴がいてもおかしくはないのか。
 だが、そんな驚きはすぐに消えたのか、もしくはバルカンで攻撃された事で我に返ったのか。
 ……もしこのバルカンが実弾ではなくシャドウミラーで使われているようなビームバルカンなら、至近距離だったこともあってザクにもダメージがあり、パイロットが我に返るといった事をせず、余計にパニックになっていた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ